70オーバーのシーバスと半径5mの攻防……「MX-1」の再販に寄せて。

テスターの菅野です!

ディアモンスターシリーズ中、最も異彩を放つのは間違いなく「MX-1」ではないでしょうか?

再販に際して、「MX-1」のファンである僕が「MX-1」を私的に考察してみました。

この竿との出会いは6年前の2018年に遡ります。

まだプロトの段階でしたが富山の事務所に遊びに行くたびに使わせてもらっていました。

プロトとはいえ具現化されたそのアイデア自体は形としてほぼ完成されており、言ってしまえば延竿にガイドがついただけですが、付いただけで多種多彩な遊び方がここまで広がるのかと驚きました。

MX-1」と糸と針、予備を含めてもポケットに収まってしまう装備で、タナゴのような小物はもちろん使い手次第で大型の魚も獲れてしまうという、それだけでもなんだかワクワクしますよね。

一番の醍醐味はやはり“手ドラグ”

相手の様子を伺いながら残り少ないラインでコントロールするハラハラ感は何度やっても痺れます。

しかし小物竿であることをお忘れなく、ファイトの下手な人は最悪折れてしまいますのでお気をつけて。

良く言えばファイトの練習になり、悪く言えば人を選ぶそんな竿です笑

しかしながら発売するや付属であったはずのスピニング仕様で使う方が大多数(菅野調べ)を占め、M「MX-1」はリールレスにこそ本懐があるのだ!と開発者でもないのに勝手にリール付きを見るたび思っていました笑。

実際便利ですけどね。

さて僕の楽しい使い方はチヌの落とし込み

限りなくダイレクトなアタリと駆け引きがクセになりますよ。

コツは如何に魚の動きを感じとり予測できるか、走る直前にスッと糸を出せば……。

それは実際に体感してほしいです。

そして良く掛かるスズキには神経を削がれます。

MX-1」での“事故記録”はコンディション抜群の71cm。

リールタックルでもまあまあライン出されるサイズですが、手元にはたった5mだけの痺れる攻防戦でした。

2024年発売のランニングチェンジモデルからは、搭載ガイドをチタンフレーム・SiCリングに、さらに可変レングスも2段階から3段階へとアップグレードされています。

まだまだ楽しみの尽きない「MX-1」、ご購入された方はぜひ楽しみ方を開拓し、教えてくださいね!

<関連ページ・レポート>

1999年茨城生まれ、青森育ち。小学5年生で釣りを覚え、コイやナマズを釣りながら“怪魚”への憧れを膨らませて成長。高校1年生の冬に「まだ誰もやったことがないことをしよう!」とタイへ単独釣行。以後、高校在学中の3年間で計4回、5か国を釣り歩く(資金はすべてアルバイト代)。一応は大学に進学したものの、ムベンガを釣るために半年で退学し、コロナ禍で足踏みを余儀なくされるまでに計7回8か国へ釣行した。海外釣行が難しい現在は、「HUNTERS」を手にシーバスをライフワークとして日本各地を飛び回っている。趣味はルアー作り。