あけましておめでとうございます。
テスターの定廣です。

昨年2024年、大地震からスタートした元旦と違い、無事平穏にスタートした本年2025年。
大晦日から今に至るまで非常に暖冬であり、昨年は12月いっぱいまで秋模様と長めのハイシーズンを堪能することができました。
そんな2024年秋の富山シーバスのハイシーズンについて、「Shinkirow NEW-DAWN810/94MS」を用いて攻略していましたのでレポートしたいと思います。
さて、富山の秋のベイトパターンの主力といえばコノシロ。
大勢のアングラーが河口でビッグペンシルを投げる姿はすでに風物詩と化しています……が、今年コノシロの入りがイマイチだったこともありビッグペンシルのみを投げ続けていれば良い状況ではありませんでした。


こちらは昨年唯一の160mmのペンシルでの釣果。
唯一ではあるのですが肝心の穫れた魚がスーパーモンスターサイズだったこともありビッグペンシルの威力は相変わらず健在だなあと認識。
結局シーズン終わりまでローテーションの一角を選挙する事になりました。
ただ、やなりペンシルだけだと安定しなかったのが昨年秋。
特にサヨリの流入も多かったこともありミノーのジャーキングも有効となるシチュエーションが多くありました。
サヨリが大きくなったこともありルアーサイズも140mmクラスがメインとなりましたが、このあたりは夏のジャーキングパターンとほぼ同様なので過去のレポートを参考にしてください。


また、秋といえば定番となるのが落鮎パターン。
120~140mmクラスのウェイクベイト、シャローランナーを軸に攻略していました。



MAX40gまで扱える「NEW-DAWN」ですがペンデュラムであればまだまだ上のウェイトまでキャストすることができるので落鮎パターン向けのビッグミノーもバッチリ扱えます。
またバットパワーも強靭なので激流のなかでの入道サイズ(90cmクラス)でも難なくキャッチすることができました。
大体このあたりの使用までが「NEW-DAWN」の上限となります。
40~50gくらいまで大型プラグをフルキャストし、メータークラスまで対応することができるパワフルなロッドです。

大型ベイトパターンが目立ちがちが秋シーズンですが、そればかりではないのが秋のハイシーズン。
中小型ベイトも豊富なシーズンでもあるため、レギュラーサイズのルアーも織り交ぜることで更なる釣果を得ることができます。


特に昨年はコノシロの流入が少なかったことから、河川中~下流でイナッコやサッパ、その他淡水魚が捕食されている状況も多かったように思います。
こういった状況だと場所毎のベイトパターンの特定が困難になる為、汎用性の高いレギュラーサイズのルアーで最大公約数を取っていく方が打率は高くなる傾向があります。



90mmクラスのプラグでの釣果。
小場所では、ケースバイケースで「MX-7S」も併用しました。
このあたりはもうベイトパターンというよりも地形と流れに着いてる個体群で、特定ベイトを追っていると言うより捕食に有利な状況を確保してその時に泳いでいるベイトならなんでも捕食しているイメージで釣っていました。
中流域の瀬をミノーで撃ったり、下流の葦際をシャローランナーで撃ったり、河口のオープンエリアをバイブレーションで広範囲を探ったりと、多種多様な攻め方で魚を出せるのが秋の魅力ですね。


ナイトゲームでの明暗の釣りにも好相性。
ティップが繊細なのでポイントに流し込むような操作もやりやすくなっています。


「NEW-DAWN」はバットがハイパワーなのでペンデュラムで投げれば50g近くまでぶっ飛ばせるロッドですが、ティップとベリーは比較的柔軟な設計となっているのでこのあたりの小型プラグも得意です。
ルアーウェイト15g程度からでもベリーはしっかりと曲がってくれる為しっかり振り切れないような状況でも安定したキャストが可能であり、また高弾性由来のシャープさもある為狙ったポイントへもキャストしやすいです。

製品化されてから丸1シーズンを通して、やはり非常に汎用性の高いシーバスロッドに仕上がったなあと再認識しました。
とにかく使えるルアーの幅、使える場所の幅が広く、シーバスやるならこれ1本あれば特殊なシチュエーション(磯とかサーフ等)を除けば大体はカバーできるロッドとなっています。
今シーズン2025年も「Shinkirow NEW-DAWN810/94MS」(と適宜「MX-7S」)で、メモリアルな魚を探していきたいと思います。
それでは本年もよろしくお願いします。

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