厳寒期の富山シーバス。“仔鮎”(シアユ)パターンを「MX-7S」で。

こんにちは、フィールドテスターの定廣です。

季節も冬本番、私の住む北陸に関しては現在の2022年度シーズンは比較的暖冬傾向にあり、12月中旬のまとまった雪以降は積雪も大したことがなく、ここ数年の中では快適に釣りができる冬となっています。

さて、積雪年では物理的に釣りに行けない北陸富山ですが、雪さえ無ければ実は比較的釣りやすいのが富山のシーバス事情。

サイズこそあまり期待できませんが小~中型の数釣りが手軽に楽しめます。

今回は寒い冬をホットにしてくれる、厳寒期のシーバス攻略について書いていきたいと思います。

とりあえずは、ジグヘッドワームのダートで……この日は8本キャッチ。

雪が積もった別の日は、小型バイブレーションで……この日は15本キャッチ。

こんな感じで、サイズよりも数を楽しむのが、私なりの冬の富山の楽しみ方。

厳寒期のベイト事情は全国各地で異なっており、有名処だと新潟のハタハタパターンや千葉のヒイラギパターンなどがあります。

また、全国的にはハゼや甲殻類などの底モノがベイトとなっているケースも多いようです。

では富山の厳寒期のベイトは何かというと、メインとなるのは、いわゆるシラス。

一般にはイワシ類の稚魚を「シラス」と呼びますが、時期的には鮎の稚魚となります。

一般的には鮎の稚魚のパターンというと春頃から開幕するものというイメージがありますが、それは遡上に備える鮎群をターゲットとしたパターンであり、今回狙うのは孵化したての海に降る最中の稚鮎

まだ鱗も生えていないようなシラス状態の鮎です(僕は勝手に“仔鮎”と呼んでます)。

これら仔鮎(シアユ)が厳寒期の時期になると河口、サーフ、漁港等に溜まり、シーバスのベイトとなります。

河口が絡むテトラ帯、および周辺のサーフは、初めての方でもわかりやすい有望ポイントです。

鱗も生えていない半透明なシラスであるため、ルアーもそれに近しいものをセレクトします。

私はデイゲームであれば10g前後のジグヘッドや16g程度のスイミング系ジグヘッドにシャッドテールワーム、ナイトゲームもワームメインに小型バイブレーションや小型シンキングペンシルも使います。

ワームはただ巻きをメインにしつつも、状況次第ではダートアクションも使う為、長時間アクションさせても疲れにくいショートロッドが適しており、モンキスのラインナップでは「DearMonster MX-7S」や「HUNTERS HT-6x4S」がマッチします。

ロッド:「DearMonster MX-7S

リール:シマノ3000番

ライン:PE1号+リーダー4号(ナイロン)

MX-7S」で扱うには、若干強すぎる傾向にはありますが、いざという時の大物に対してや状況次第で重量系ルアーも投げられることから私はこちらをメインに使用しています。

特に冬場は突然コノシロやイワシの回遊がある可能性もある為、MAX50g程度まで扱え、シーバスロッドとしては標準(Mクラス)ちょい強め程度の「MX-7S」のパワー感、対応力の高さは非常に安心できます。

ショートレングスであること、それによりグリップエンドまでが短い点も、寒いこの時期に「MX-7S」(7フィート4インチ)を選択する理由になります。

イワシの回遊が来た時などは、トップウォータープラグなども有効で、小型ペンシルの連続ドックウォークに際しては、一般的なシーバスロッド(8フィート超)と比較しても、操作性でアドバンテージを感じます。

また、「MX-7S」の特記すべき構造として、グリップを上下逆転させることでリールフット以下のグリップ長を可変させることができます。

私はロッドアクション時の取り回しを重視しダウンロックモード(リールフット以下32cm)で使用することが多いです。

32cmは一般的なシーバスロッドとしてはかなり短い部類ですが、丁度肘までよりも短いくらいの長さになるので、こと着膨れする冬季などはシャクったりする際に邪魔になりにくく、軽快に扱えます。

体格が大きな方は、アップロックモード(リールフット以下38cm)くらいの方がむしろ扱いやすいかもしれませんので、そのあたりは状況とお好みで選択ください。

冬の“仔鮎”(シアユ)パターンは上手く当たれば連発も期待できるパターンです。

私個人の釣果としても毎年10本以上キャッチできる日があり、サイズは40~60cmクラスがメインではあるものの、時には70オーバーも混じってくれています。

厳寒期でも楽しく遊べる“シアユ”パターンのシーバスゲーム、是非「「DearMonster MX-7S」や「HUNTERS HT-6x4S」で攻略してみてください!

モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)