飛ぶけど短い=フッキング良好。「Giant Batrachus」でタフな地元雷魚を攻略。

愛知の伊藤です。

そろそろ雷魚シーズンも折り返し、とある1日の釣行をレポートします。


この日、長年通い続けたポイントに入ってみると……鯉とヘラ鮒ばかり、全然雷魚が居ない。

一方ここ数年増え続けているのが亀!

これが厄介でそっと近付いても人気を察知して、数十匹の亀が続けてダイブ、それに驚いた鯉が大暴れ、一瞬でポイントが潰れる始末。

そのくせフロッグにアグレッシブに反応しやがる厄介者……ここ数年は亀との戦いが増えています(笑)

なのでポイント選びの視点は、雷魚多いかではなく、いかに亀が少ないか!

サイトでは無くブラインドの釣り、となると使用するフロッグは飛距離重視で「ジャイアントバトラクス」。


前回レポートした遠征先での極太ライギョを経て、登板頻度も増加。

15g前後がベストセッティングのオリジナルサイズと比較した時、ウェイトも20g以上乗ってくれるので、こと飛距離が必要なポイントでは私的に無くてはならない物になっております。

護岸された岸際沿いにフルキャストをしパシャパシャと音を立てながら丁寧に探っていきます。

バトラクスの顎(アゴ)、内湾曲した浅いカップ状になっている部分が水を押し、ポッパーでは無いが、普通のフロッグとも違う、バトラクス形状ならではの程良い音を出してアピール

水面がモワッとなった瞬間、60クラスではありますが元気の良い雷魚がアタックしてくれました。


狙い通りに釣れたので小型ですが嬉しい1匹(笑)

ジャイアントバトラクス」、通称“デカラクス”では“頬張る”という印象になりますが、サイズ感はあっても長さはない形状なのでちゃんとフッキングしてくれました。


次のポイントでは生い茂った草の下へフロッグを入れ込むと「ドゥフン!」

何度聞いても良い音、音だけでちょっとイイのが来たとわかる、これが雷魚釣りの醍醐味ですね!


70クラスとなると一撃丸呑みです。

MX-∞」のグリップが約70cmなので、メジャーを出すまででもないか……といった具合に、愛竿のグリップレングスの覚えておくと、色々ラクですよ!


3本目を狙いたいところですが天気が急変、雨風強くなり潔く納竿!

雷魚釣りに雨は大敵。

事実上トップオンリーの釣り、ルアーの存在感が消される雨はほとんどのケースでマイナス要因。

ライギョたちも水面でエサを探せないのが分かっているのでしょうか沈んで出なくなる……ある意味、切り上げ時がわかりやすい釣りとも言えます

バスやシーバスなど、雨が良い方向に働く釣りもありますが、初心者の方は「雨が降ったら終了(他の釣りへ)」が雷魚釣りの基本ですので、変に粘らずに(笑)

後日地元でも極太が釣れたので……次回レポートではこの魚をレポートします。


<タックルデータ>

Rod:「MX-∞

Reel:15カルカッタコンクエスト300

Line:PE10号

Frog:「Giant Batrachus


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中部地方在住。父の教えによるフナ釣りに始まり、テレビで観たバス釣りをキッカケにルアー釣りに没頭、現在はライギョ釣りとキジハタ釣りをライフワークとする。観賞魚飼育を趣味とし、友人の誘いで行った海外で飼育していた熱帯魚を釣ったことをキッカケに、“怪魚”にまで視野が広がった。雨の日やシーズンオフには、本業である塗装業の技術を活かし、ルアーのリペイントやハンドメイドを楽しむ。とりわけディッピング製法によるフロッグ作りは、自身で「ITO FROG WORKS」を主催し、販売するまでに研究を重ね、そこで得た知見をモンスターキス製のフロッグにもフィードバックしている。