ディアモン“7”系統を使いわけ。「MV-75」でボートロックの深みへ。

フィールドテスターの伊藤です。

夏はライギョをメインにしていますが、秋から冬にかけて、かれこれ15年ほど“1発”を求めるボートロックを軸としています。 

メインターゲットはキジハタです。比較的冷水温にも耐性がある種とはいえ、ハタはハタ。

南方系の魚族ですので、水温が高い方が数も型も期待できるんですが、私は11月からシーズンイン。

ほぼ終日、型を狙う修行のような釣りになるわけですが、掛かればデカい。 

ロッドは、大物を想定したポイントでは「Dear Monster MX-7」(左)がメインです。

グリップは「Dear Monster MV-65」に交換して使うことが多いです。これにより全長が4インチ短くなることでボートでの取り回しが向上します。

トリガー以下エンドまでも数センチ短くなるので、特に着膨れする冬季には操作性が向上します。

シンプルな釣り(後述)だからこそ、こういう細かな部分に気を配れるし、それが結果に反映されて来ると考えます。

一昨年からは、操作性を目的として「Dear Monster MZ-7」(中)も導入しました。

こちらは小型のポイントでの癒しの釣りから、そんなタイミングでたまに掛かるまさかの大型魚にまで、頼りになるリリーフエース的に使っています。

ロングキャストで広く探る場合や、水深が深いポイント等では今後「Dear Monster MV-75 」(右)も選択肢。トリガー下のコルク部を滑り止めカスタムしています。

私がホームとする伊勢湾内では、キジハタは全体的に水深の浅いポイントを狙っていきます。

水深4~10メートル前後のシャローエリアなので、リグはタングステンシンカー5gから20g前後。

テキサスリグでボトムを叩く、舐める、転がす、立てストではフォール……要は、テキサスリグを完璧に扱いきること。

ライギョ釣りのフロッグに通じる、ルアーの選択肢が無いシンプルな釣り。

だからこそ、“深み”が生まれます。 

いずれまた別に紹介できればと思いますが、現場ではワームを装着できればいい段階まで、自宅でシンカーとフックをワイヤーで組んでいき、「怪力スナップ」など強度のあるスナップを用いてこまめにウェイト交換します。

ことボートでは水深や状況が目まぐるしく変わるので、そこに合わせてリグを組み直している時間や、組み直さず妥協した操作感で釣りを続けることが、もったいないなと感じるのです。

根の荒いポイントでは「MX-7」で根掛かりを回避しながらリグを跳ね上げる使い方をしています。

適度なレングスがありつつ、調子もレギュラーファーストテーパーなので、ボトムパンプがしやすいです。

MX-7」で攻めるポイント比較して、根の荒くないポイントや、チョロ根では、より高弾性ブランクスの「Z」シリーズ、「MZ-7」による感度特性を生かしボトムを舐めるように操作します。

水温が下がって魚の動きが鈍くなってくると「MZ-7」が活躍する機会が増える印象です。 

2021年の年末のとある日も、「MZ-7」がメインの状況(つまり渋い)でしたが、中型までは飽きない程度に遊んでくれました。

冬は大型一発狙いのハズが、環境が変わってきたのか、それとも新たな竿によってこれまで獲れたかった魚まで拾えるようになったのか……その日は、43センチ頭にキジハタは3本でした。

自己記録の56センチ(冒頭写真)の更新もなかなかにハードルの高い壁ですが、夢の60アップを目指し、通い続けようと思います。 

あ、写真は撮りませんでしたが、カサゴはたくさん釣れましたよ(笑) 

年明けて、2022年の初釣りもボートロックでした。

先のキジハタとは違うエリアと狙い方。

シーズンを外してはいるもの、アカハタやオオモンハタ等の(比較的)遊泳性のハタを狙いました。

ハタはハタでも、種類により生態は異なります。

アカハタとオオモンハタのポイントは水深があり、キジハタのポイント(~10メートルまで)の倍以上。

水深20~30メートルを、21g~40gシンカーで攻めていく釣りになります。

水深があるためルアーが重くなり抵抗が大きいこと、キャストしてもラクに飛距離が出て、広く探るのに良い「MV-75」を使用しました。

しっかりアタリも出ますし、長さがある分、フッキングのストロークも稼げて、魚を掛けた後もしっかり曲がってくれて良い仕事してくれました。 

ファーストテーパーのロックフィッシュ専用ロッドでやるのと比較して、魚を必要以上に怒らせないのか楽にやり取りができる印象です。

ラクに根から離すことが出来るので、いざ浮いてきてから「こんなにデカかったのか!」と驚くこともあります。

「V」シリーズはトルザイトリング・チタンフレームの軽量ガイドセッティングのため、必要充分な感度も備えていますから、ロックフィッシュ相手にも充分に使えます。 

ロッドの話からは離れますが、先の浅場のキジハタも、深場のアカハタ&オオモンハタも、ラインはPE2号にフロロリーダー6号の組み合わせで通しています。

市販されているPE2号の中で、各社の糸を試しています。

ルアーに関しても、深場であってもメタルジグではなく、テキサスリグで獲ることに拘っています。

使い分ける部分(ロッド)と、あえて使い分けない部分(ラインの太さやリグの種類)を明確化していくと、釣果にかかわらず、毎度の釣行に発見が生まれます

ディアモンは、グリップの互換構造により精度の高いアジャストが可能になるため、こういったシンプルな釣りほど恩恵を感じます。

“深める”ことができる稀有な竿です。

……以上、なんらかの参考にしていただければ幸いです。

中部地方在住。父の教えによるフナ釣りに始まり、テレビで観たバス釣りをキッカケにルアー釣りに没頭、現在はライギョ釣りとキジハタ釣りをライフワークとする。観賞魚飼育を趣味とし、友人の誘いで行った海外で飼育していた熱帯魚を釣ったことをキッカケに、“怪魚”にまで視野が広がった。雨の日やシーズンオフには、本業である塗装業の技術を活かし、ルアーのリペイントやハンドメイドを楽しむ。とりわけディッピング製法によるフロッグ作りは、自身で「ITO FROG WORKS」を主催し、販売するまでに研究を重ね、そこで得た知見をモンスターキス製のフロッグにもフィードバックしている。