『モンスター”も”獲れるライトロッド MX-5Sとはナニモノか!?』

フィールドテスターの池尻です!

個人的に待ちに待ったライトスペックのディアモン「Dear Monster MX-5S」。
2月の発売以来、SNS等を見ていると「どれくらいライトなの?」「ディアモンだからやっぱ強いの?」

と、イマイチ正体がつかめず購入を迷っている方がチラホラ。

実際、オフィシャルページには小型魚のみならず、メーターに絡むイトウやビワコオオナマズの写真まで……。
このロッドが何者なのかますます混乱を招く状態になってますよ!小塚さん!(笑)

果たして「MX-5S」とはナニモノなのか!?
今回は”5Sシバリ”で挑んだ国内釣行を通して具体的な使用感を紹介していきます!

まずは、地元、大阪湾でのボートシーバス。
PE1.0号にリーダーは16ポンド、使用ルアーは5cm~9cm(5g~14g)のミノーがメインでした。
このあたり「MX-5S」が最も得意とするド真ん中のセッティングです。

ルアーウエイト10gを境にそれ以下ならティップで弾くように、それ以上なら気持ちベリーに乗せながらキャストをする感じ。
ライト系のロッドにしては大きめのガイドセッティングなので、リーダーの抜けはまったく問題ナシです。

ストラクチャー撃ちでショートロッドが重宝するのは言うまでもなく、巻物でのティップの入り、シーバスの絡むようなバイト&ヘッドシェイクに追従するしなやかなブランクスは絶品です!

小型のシーバスでもキッチリと曲がってバラシにくいロッドでありつつ、コンディションが良く、めちゃくちゃ引いた最大魚の70cmも難なくキャッチ。
体感されているユーザーも多いと思いますが、ディアモンはブチ曲がってからが本領発揮!
曲がり切っているはずなのに、どこから湧いてくるのか、不思議と魚をコントロールできる余力があるんです。
ある意味、そのせいでスぺックを超えた釣果写真が出回り、混乱を招く原因になっていると思われます(このシーバスもそうか……)。
いずれにしろ、軽量ルアーをピンに撃ち込んで大物を獲る…なんてのは、まさに「MX-5S」のフィールドだなと感じました。

続いては3月の沖縄本島、ボートからのライトリーフゲーム。
水深10mまでのシャロー域で、狙いはフエフキダイ系やハタ系です。

船長の推奨はPE1.2~1.5号、ルアーは7~10cmクラスのミノーやシンペン、10~20gのスプーン、1ozのメタルジグなど。このセッティングだと「MX-5S」のキャストウェイトのド真ん中~上限に当てはまります。20gを超えてくるとベリーを使って「ヨイショ!」ってキャストになるので、今回はリアグリップを「Dear Monster MX-6+」に交換し、数センチのロング化。
こうすることで、ダブルハンドでしっかりと握りこめて、キャスト時にロッド全体を曲げることができました。
このグリップ互換システム、ほんと優秀だわっ!

沖縄では残念ながら「MX-5S」の”強さ”を試せる大物は来なかったのですが、代わりに”感度”を実感。
フルキャストからのスプーンがボトムにタッチする様子、10cmもないエソがフォール中のルアーにじゃれてくる様子がハッキリと伝わりました。
このセッティングなら、ボート、オカッパリ問わず、オオクチバスにも相当使えるなという印象です。

というわけで、結局「MX-5S」とはナニモノなのか!?と問われると「ライトなアプローチでデカイ魚”も”獲れるロッド」と言えるのかな?

こちらの写真は他モデルでの釣果ですが、MX-5Sが火を吹く、まさに狙い所はこのあたりかと!

そのなかで「MX-5S」は、その楽しい要素に加えて「ライトなアプローチでしか食わない強い魚をモノにできるか?」という部分に重きを置いたロッドだなと感じています。
「いざ海外へ!」となった時、釣った人はわかると思いますが、ライトゲームで狙う海外の淡水魚ってワケわからんくらい引きますからね!


例えライトスペックでも、やっぱり「ディアモンはディアモン」だったわけです。

自分自身、季節的にもまだ”酷使”には程遠いですが。
今年は「MX-5S」が頼れるメインロッドになりそうな、そんな気配です!

近畿地方在住。2センチのメダカから2メートルのピラルクーまで、そこに魚がいれば竿を出さずにはいられない釣りオタク。大人になり少しばかりの時間とお金を手にしてからは、小学生時代に作った「死ぬまでに釣りたい魚リスト」をコンプリートすべく、南米のピラルクー、北米のキングサーモン、アフリカのナイルパーチなど五大陸を旅する。海外遠征だけでも全21回、14か国を数えた。近年はオオサンショウウオに指を噛まれ、大怪我したのをキッカケに小物釣り(のべ竿)の世界にドハマリ。サイズや数以上に、とにかく「種」に重きを置いたスタイルは、ウルトラライトゲームへと拡大。マイナーすぎて価値が伝わらずとも、未だ見ぬ珍魚を求め釣り歩く。