フィールドテスターの池尻です!
関西の夏と言えば、やはり琵琶湖は外せないフィールドです。
バスやビワコオオナマズはもちろん、最近では手軽に楽しめるハスも大人気ですよね。
10年ほど前はハスを狙っていると「えっ?ハ、ハス釣りですか…?(濁点足らんやろ)」って反応でしたが、最近では平日でも常に”ハサー”がいるほど定着した印象を受けます。
そんな琵琶湖で、2022年、新ジャンルの釣りが誕生!…したかもしれない。
それが、カマツカクランク、通称「カマクラ」です!!
なんじゃ、それ!?(笑)
しかし、「ハゼクラ」や「アジング」も最初にそのワードを耳にした時は「なんじゃ、それ?」と誰もが思ったはずです。
というわけで、今回は新ジャンルのルアーフィッシング「カマクラ」の真実をまとめました。
(こんなニッチなレポートを公式H Pで載せてくれるのモンキスくらいでしょうね)
カマツカはコイ科の在来種で、ハゼのように底層で生活しています。
僕自身も川釣りの外道として釣った経験はあったのですが、まさかカマツカだけを狙って、しかもルアーで釣れる日がやって来るなんて……。
あれは忘れもしない6年前の初夏。
夜の琵琶湖北部でイワトコナマズを狙っていると、同行者が投じたバイブレーションに何かがヒット!
それが、カマツカでした。
しかも、リアフックが口にガッチリと。
その後、「もしかして…」と、自分もシンキングミノーでボトムを叩きながら巻いてくると、またもやカマツカがヒット!
しかも、やたらとデカイ。
これ、キテる…。
カマツカがプラグ(しかも、かなりの高速リトリーブ)で狙って釣れるという事実に興奮したものです。
その後、小塚さんとその夜の話になり「池尻さん、それ確立してくださいよ!」と。
そんなわけで、2022年、改めてカマツカのルアーフィッシングに取り組んでみました。
まずは春に2回ほど琵琶湖の浜でトライしてみたのですがノーバイト。
そこで、当時の状況を改めて思い返してみると、季節は6月。
琵琶湖流入河川の河口付近~浜で、ボトムマテリアルは砂。
記憶では雨後だったような…。
調べてみると、この条件はどうやらカマツカの産卵行動とリンクする可能性が高いようです。
大型個体が多かったのもそれなら納得。
そして、6月、満を持して琵琶湖へ。
「これ普通はビワコオオナマズやるよね」って、蒸し暑い雨後の夜にカマツカを追い求める自分がいました。
ポイントは流れ込みのある砂地の浜(ゴロタ浜が多く、意外と砂地エリアは限られている)。
選んだルアーは管理釣り場用のクランクベイト!
ブレイクの下からボトムタッチしながら誘ってくるには、クランクベイトが最も理にかなっているはずです。
あと、どうしても「カマクラ」って言いたかった…。
緊張の第1投!
リップでボトムを叩きながら巻いてくると、ブレイクを上がり切ったところで、ぷるぷる…。
釣れた(笑)
拍子抜けするくらいあっさりでしたが、記念すべき「カマクラ」成立の瞬間!
その後も2ヒットしましたが、バラシ&写真撮影前に逃げられてしまいました。
しかし、これはもう完璧に狙って獲れるメソッドだと確信。
素直にうれしい!(カマツカだけど)
やはりフックはしっかりと口に掛かっていました。
以前、エアオグル85で釣れた事もあり、とてもじゃないけどカマツカのエサとなるサイズ感ではありません。
推測になりますが、産卵期の行動として、他のカマツカのヒレを噛むような習性があるのかも(オスがメスを追う事はあるらしい)。
つまり、フックをヒレだと思ってアタックしてくるのでは?
そうなると、ルアーサイズ自体はさほど関係なく、なんならカマツカと同じサイズでもよいわけです。
つまり、ビッグベイトでも釣れちゃうのか!?
そのあたり、来年はさらに深めてみようかなと思っています。
偶然を必然へと導くプロセス。
新ジャンルの釣りってこんなふうに生まれていくんだな、というのを体験できたのは貴重でした!
数年後、琵琶湖の浜で自分以外のカマツカクランカーと出会える日が楽しみです(さすがに、ないかな)。
ちなみにですが、後日、とんでもない事が!
カマクラの新ポイント開拓をしていると、釣れたのは…。
モ、モロコ!(たぶんデメモロコ)
てことは、次はモロクラ!?
また新たな旅が始まるのか…。
<追伸 by 小塚>
時ほぼ同じくして(5月下旬〜6月上旬)、モンキス事務所周辺の河川でも、川上テスターのミノーに大型のカマツカが連発する状況に遭遇。
「これ、池尻さんが言ってた“カマクラ”パターンかも……琵琶湖以外でも成立するのでは⁉︎」
下リンクの川上テスターのレポートではサラッと流されてますが……続報(来年?)にご期待ください。
皆さん(の地域)からの情報もお待ちしています!!