GIGASシリーズで挑むGTの聖地。インド・アンダマン釣行(前編)

怪魚ポエマーの古田です。

今回からインド・アンダマン諸島遠征について、2回に分けてレポートいたします。

アンダマン諸島はベンガル湾に浮かぶインド領の島です。

普通の釣り人には馴染みが薄いですが、我々GTアングラ―にとってはまさに聖地とも言える場所。

とにかくGTがたくさんいて、時折、40kgオーバーが混じるらしい……。

地図で見ると、インドよりもタイやミャンマーの方が近いのですが、国防上の理由からそれらの国から入国することはできず、インドのチェンナイなどまで一度、ベンガル湾を渡り、またアンダマンまで引き返すという遠距離遠征・・・。

日本から目的地まで、およそ1日半の行程です

今回のメンバーは田中テスター(以下、いつもの呼び方で「田中くん」)くんを含む4人。

皆さん日本でたくさんのGTを釣り上げるベテランです。

空港を出てインド国旗をパシャリ。

「なんか風強くないか・・・?」

この時期は風が強く吹くようで、初日に予定していた釣り(事前手配のパッケージとは別に、自分たちでアレンジしていた開拓行)は残念ながら中止となりました……。

急いでもしょうがないので、宿で明日からの“本番”に備え、タックルを組むことに。

日本から持ち込んだのは左から「MGX‐∞S “G .T .Gorilla”」と「MGX‐8S “King Monkey”」、そしてGIGAシリーズ(MGX)の新プロト。

リールはシマノの14000番に10号を目いっぱい巻いて、だいぶ強気なスタイルです。

釣り竿片手に宿周りを散策したり、SNSで知り合った友達を訪問したりで夕飯の時間を迎え……。

インドといえばもちろんカレー……ではなく、しっかりとおいしいエスニック料理。

以前、アンダマンに行った人からは「毎日カレーだから覚悟した方がいいよ〜笑」と聞かされていましたが、予想に反して美味しいディナーをいただきました。

そんなこんなで、釣りが楽しみ過ぎて早く起きてしまった釣行DAY1。

船長が言うにはポイントまで1時間半というところで、アンダマン本島の周りにある島々をラン&ガンで打っていくのがいつものスタイルのようです。

島々といえど、サンゴ礁でできた島もあれば、ゴツゴツとした岩でできた島とバリエーションは豊か。

日本とは違う景色に見とれつつ、「MGX‐∞S “G .T .Gorilla”」(ロングモード)で小手調べに投げていたダイペンにドカン!

サイズは小さいものの、遠征初GTは喜び溢れる一匹でした。

船長が言うには、「20m以浅の水深はダイビングペンシル、それよりも深い場所はポッパーで狙え!」とのこと。

大型は深い場所にいるので、気づいてもらうためにもハイアピールのルアーがいいのだとか。

上写真の1匹を手にした、比較的繊細な穂先のロングモードはダイペンに最適なのですが、以降、適宜“硬い”ショートモードも織り交ぜて、ポッパーメインで強気に行く戦略に。

行くまで状況がわからないことも多い海外遠征では特に、モバイルロッドだからこそ可能な替穂システムのメリットを感じます!

……以降、ハイアピールをキーワードにして釣りを組み立てたところ、投げたポッパーの周りにGTの群れが現れてヒット!

あまり引かないため、ゴリゴリと巻いてきたら、まさかのGT2本掛け(笑)

その後もスイッチの入ったGTが次々と仲間のルアーに襲いかかります。

船中、同時ヒットでてんやわんやの図……自分はミヨシで竿を寝かし、絡まないようにしています。

最終的に田中くん含め、全員同時キャッチを達成!

魚影の濃さは前評判の通り、プロトロッドのテストも順調。

でっかいトップにドカーンと出る釣りは心が満たされます。

「This Is Andaman‼︎」な思い出が前半のハイライト。

……遠征は「後半」へと続きます。

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高校時代に小塚の著書「怪物狩り」を読み、それきっかけに大学進学後は南米アマゾンのジャングルや、アフリカの大地溝帯、果ては中東イスラム圏まで、計7ヵ国を旅する。学生時代の9回の釣り旅はすべて、行き当たりばったりの“旅的”スタイル(個人釣行)にこだわった。大学卒業後は一般企業に就職。ライフスタイルの変化に対応し、オフショアに目を向け、GTやヒラマサのキャスティングゲームに没頭。直感的に行動した結果、報われてこなかった半生を反省し、「感じるな、考えるんだ」と竿を振る。