フルパワーゲームスペシャル「MGX-∞S」で挑むコモドの海(プロローグ編)

毎日、暑い日々が続きますね。

台風のシーズン突入ということで、遠征の日程と天気予報で毎日にらめっこしてます。

さて、ここで一つご報告です。

私がメインでテストをしてきた「MGX-∞Sが、いよいよ受注開始です!


オフショア(その最高峰としてのG.T.)相手でも通用するパワーを持ったスピニングロッドを、全ピース仕舞寸法50cmという条件の中でどう作っていくのか?

それは私とモンスターキスにとって初めての試みでした。

私が欲しかったのは、全世界のあらゆるフィールドの最大魚に対して「どんと、来い。」と言える竿。

淡水、海水問わず、心震える“GIGAS”(巨大魚)と、真っ向から渡り合える竿。

国内でのテストを重ねていくにつれて、「MGX-∞S」への自信は高まっていきました。

しかし、まだ行っていなかったのは海外でのテスト。

モンキス代表・小塚さんの「“Dear Monster”である以上、海外の空気を吸わせていない竿をリリースしない」という信念。

性能チェックだけで言えば国内テストだけでも充分かもしれませんが、あくまで“Dear Monster”であることへのこだわりと、誇り。

ハードな環境での使用に耐えうるかはもちろんですが、

「海外でこの竿を、MGX-∞Sを振ったとき、どう感じるのか?」

異国での率直な感想に、仕様確定の可否を委ねました。

今回の荷物は縦60cmのトランクケース1つだけ。

竿3本に14000番のリール3つ、ギンバルなどを入れてもこの通り。

目的地までスムーズに移動することができました。

今回向かったのは、インドネシアのコモド島。

日本から飛行機を乗り継いで21時間。

世界最大級のトカゲ、コモドドラゴンが生息することで有名なこの島は、海流が島々にぶつかって生まれる複雑な潮の流れが巨大なGT(ジャイアントトレバリー)を育む、世界屈指の有名ポイントです。

飛行機の窓から眺める景色。

人生とは不思議なもので、学生時代はオフショアにハマるなんて思ってもいなかった。

「船だから釣れるんでしょ?」と小バカにしてすらいた。

それにはお金持ち(に見えていた)オトナへの嫉妬も含まれていた気もして……。

約4年半ぶりの海外の地を、自分が発案した竿と共に踏めるということ。

学生時代の海外遠征とコロナ禍で始めたオフショアが一繋ぎになる実感に、飛行機の中で熱く心が震えました。

(「実釣編(前編)」に続く)


受注開始詳細はコチラから。

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高校時代に小塚の著書「怪物狩り」を読み、それきっかけに大学進学後は南米アマゾンのジャングルや、アフリカの大地溝帯、果ては中東イスラム圏まで、計7ヵ国を旅する。学生時代の9回の釣り旅はすべて、行き当たりばったりの“旅的”スタイル(個人釣行)にこだわった。大学卒業後は一般企業に就職。ライフスタイルの変化に対応し、オフショアに目を向け、GTやヒラマサのキャスティングゲームに没頭。直感的に行動した結果、報われてこなかった半生を反省し、「感じるな、考えるんだ」と竿を振る。