怪魚ポエマーの古田です。
本格的な秋の訪れに全国での釣果も賑やかになる今日この頃……。
僕も期待を胸に九州へと足を運びました。
ポイントに選んだのは足場のいい地磯。
例年この時期に大型のヒラマサやシイラが期待できるポイントです。
海は潮が流れ出すタイミングで磯際が騒がしくなり、小魚が追われている状況。
ヒラマサのバイトに期待してロックショアからロッドを振り続けるも、2日間はノーバイトでした。
沖ではメジマグロがボイルし小さなキビナゴを捕食している状態で海に生命感はあるものの、例年よりも海水温が高くヒラマサの回遊は少ない様子。
気分転換にちゃんぽんを食べて英気を養いました。
そして迎えた3日目の最終日。
これまでの状況から一番チャンスが高いシイラに狙いを定めてタックルパワーを落とすべく、「MX-9S」にタックルを変更しました。
「2022年現在発売中のモンキスのラインナップでは」と先に断った上で……ロックショアからの大型魚をキャスティングゲームで、フランクパワー的には“サブロッド”になるのが事実ですが、だからこそ“懐刀”としてのモバイルロッド、ディアモンの“いち側面”が際立ってきます。
これが吉と出たのは3時間後……。
バツーンと投げたダイビングペンシルにドーンと出たのは特大のシイラ。
ジャンプ一発で外れたルアーを別のシイラが奪い取る高活性。
一瞬の時合をモノにできたのは「MX-9S」を軸にタックルを組んだ故の投げやすさによる集中力の持続だと自己分析。
遠征かつ磯という限られた場所では荷物をできるだけ少なくしつつ、選択肢は限りなく増やしたい……そのような状況では“モバイルロッド”の有効性が活きてきました。
この辺り、飛行機遠征で荷物を絞りたい“怪魚”(海外)と似てますね。
その上で、“モバイルロッド”だからできること、その精錬とも言える“ディアモン(&ハンターズ)だから”の全モデル50cmアンダー設計。
また、バックパック1つに収納できることも、ポイントにエントリーするまでの安全性も確保してくれます。
近年、ソルトの世界では70cmぐらいまでの仕舞寸でも“モバイルロッド”と呼ばれていますが、学生時代から50cmアンダーのディアモンで世界の淡水域を旅してきた自分には、やっぱりこの仕舞寸がしっくりきます。
正式にテスターになる前、小塚さんとの個人的な付き合いで2018年辺りから「MX-9S」のプロトに触ってきましたが、現在僕が使う「MX-9S」(ブランクは製品版と同じです)は、グリップがアップロックだったり、ガイドセッティングやグリップエンド長が異なったり……組み合わせ次第で“プロト”が即時仕上がるディアモンは、自分の好みのバランスを見つける意味でも、ありがたかった。
メインターゲットを絞って投げ続けるのが釣りの醍醐味なら、遠征という限られた時間で魚を触りたいと思うのは釣り人の性。
いい意味で、特化しない。
何が起こるかわからない様々な状況に対応できるのが、ディアモンの長所です。
サブロッドが状況次第でメインロッドとなるということを実感した遠征でした。
“メインロッド”は……フフフ(笑)