怪魚ポエマーの古田です。
うだるような暑さ。
コンクリートジャングルを吹き抜ける熱風にサウナのような“整い”を感じるようになると、高知への想いもまた、静かに熱を帯びていくような気がします。
高知と言えば、赤い目をしたあの魚。
10回以上東京から足を運んで、初めて釣ったアカメは今でも思い出深い一匹です。
やはり今年も熱い想いを抑えきれずに挑戦することにしました。
個人的には泳がせ釣りが好きなので、初めての挑戦以来、ずっと同じスタイルです。
キーとなるのはエサとなるボラの確保。
釣り場への運搬も含めて、いかに戦略的に行えるかにアカメ以上の情熱を燃やしています。
ボラの釣り方は基本的にはひっかけ釣りです。
そこで活躍するのが「MX-9S」です。
大型スピニングリールのハイギアと巻き上げトルクを活かしながら、太糸とロッドパワーで、ときには70cmを超えるボラを弱らせることなく確実に抜きあげていく。
そんな釣りに「MX-9S」がピッタリです。
ボラを弱らせないため写真はありません……高知ではなによりもまずボラを優先します。
さて、エサが確保できたあとは決めたポイントでひたすら待つのみ。
時にはこんな大雨に打たれながら……。
ボラが弱り赤黒くなってくるとチャンス。
アカメがいれば確実に反応を得られます。
ただ、アカメがボラをロックオンしてもすぐに食いつくわけではなく、長いときで1時間以上エサの下に張り付いて様子を伺っています。
今回の遠征は2泊3日という短い期間でしたが、2日目の夜にアカメのバイトを得られました。
「釣れるのは時間の問題だな」
と思っていると、まさかのエサをロスト……。
遠征最終日の午前4時、最高の時合を前にエサは無し。
焦る気持ちで車を走らせる。
降り出した災害級の雨にボラは沈み、釣りにならない状況に……。
苦肉の策で得たコノシロの泳がせにメガトンバイトで飛び出したのは、自己記録更新の122cm。
この魚を見て「小さいな」と思ったのもまた事実。
エサの確保とフッキング率の向上を課題に今年の夏もうなされるような熱帯夜が続きそうです。
ロッドは「MX-∞」をメインに使用しています。
ラインはPE20号にリーダー200lb~。
糸が太くて見切る魚ではないので確実に切れない糸を使うのが重要だと考えています。
ファイトのコツはとにかくエラ洗いをさせないこと。
走ったときに過度のラインテンションが掛かって水面までアカメが浮いてこないよう、指ドラグを駆使します。
ランディングはネットを使うのが確実ですね。
ボガグリップだと不意に逃げられる可能性がありますので。
タックルセッティングに関しても、MAX級を手にし、気持ちよくリリースしたいなら、このくらいは必要だよと。
ラインブレイクはアカメも人も誰も得しないと思いますので、この記事が少しでも参考になりますと幸いです。
ひとり旅でも、旅先に友がいるありがたさ。
1年ぶりの再会……高知在住の武村テスター、今年も撮影ありがとう!