ディアモン持ってて使ってないの?「グリップ互換性」について古田のフル活用術。

怪魚ポエマーの古田です。

いよいよ春めいてきましたね。

淡水に海にいろんな釣りが楽しくなってくる季節です。

そこで活きてくるのがディアモンスターシリーズ最大の特徴である互換性

今回はこの互換性を活かした釣りを紹介しようと思います。

まずは海で。

太平洋側では水温が上がり、ビンチョウやキハダの釣果が聞こえてくる頃です。

この時期はジギングをメインになるので、僕は上写真の組み合わせで挑戦しています。

ロッド:「MV-65」ブランク+「MX-7」フロントグリップ(と同形状の先代「MX-71」のもの)+「MX-∞」 or「MX-9S」リアグリップ

リール:ジギング用中型リール(アベットMXなど)

ライン:PE 4号300m

このセッティングで20kg程度のキハダなら楽々キャッチ。

ジグは250~300g、水深200mまでを狙うことが多く、竿が硬すぎるとしゃくりにくく、竿が柔らかすぎると体への負担が大きくなるのですが、「MV-65」のブランクだとベリーでジグの重みを受けつつリールを巻き取る力を上手く活かしてジグをしゃくることができます。

リアグリップを延長しているのは、ファイト時はポンピングではなくリールでの巻取りをメインにしてファイトするから。

脇でしっかり挟めたほうが、ファイトもアクションもつけやすいです。

このグリップのみでも互換性があるのが、他のメーカーにはない大きな利点ですね。

一人ひとり体の大きさや腕の長さは違うわけで、自分に合ったセッティングを探せるのも楽しみの一つです。

ディアモンを揃えているのに1ピースのジギングロッドを持っていくのは面倒くさいでしょ。

いま流行りのトンボジギングも。

ラインを太くすればもっと大きいサイズにも対応できますよ~。

大物だけかと言えばそんなことはなく。

年に一回あるかないかといったエサ釣りには、リール&ラインやグリップ周りはそのまま、ブランクだけ変更。

ブランクパワーは「MV-65」(グリップを除き4ピース)と同等に、レングスをショートに変更した「MX-6+」ブランク(グリップを除き3ピース)を合わせて最適化。

フロントグリップが砕けているのは、10年間大事に酷使し続けた結果。

モンスターキス代表の小塚さん曰く、このグリップの個体(MX-71)が2012年12月に発売が開始されたディアモンスターの、世に流通した(発売された)最初の1本で、プロトモデルを除けば最も長くフィールドで酷使されているディアモンだとのことです。

2012年秋、“1091”(入れ食い)を祈願して10月9日1時に受注を開始した際に、最初にオーダーしたのが僕だったみたいです。

閑話休題。

狙う魚が小さいのである程度、乗せ調子のセッティングで挑みました。

底取りが重要かつ、一匹がヒットしたあとで追い食いを狙うため、さらにアタリを取れるような繊細さが必要・・。

MX-6+」のブランクならその辺を卒なくこなしてくれましたね。

シケで本命(大物)狙いの沖にまで出れず、近場でお土産釣りとなったわけですが、そういった想定外の事態への対応性も“旅ロッド” Dear Monster らしい使い方だったかなと。

水深100m前後を狙うエサ釣りにも組み合わせ次第で充分に対応できました。

船の上でセッティングを変えられるのも、ディアモンの互換性と携行性があるからこそ。

船に何本も竿を持ち込まなくてもいいので非常にスマートに釣りをすることができます。

淡水ではこんな釣りも、互換性フル活用。

ロッド:「MV-65」ブランク or 「MX-7」ブランク+「MX-9S」グリップ(プロトサンプル)

上写真はアオウオ狙いで、できるだけ長さを稼いで足元のブレイクを躱せるようにしたセッティング。

恐ろしくアタリの少ないこの釣りでは、ある程度ライトなブランクを使うことで、

アオウオがラインに触れるなどの些細な変化もわかるようにしています。

常にホールドし続けるわけではないので、トリガーのないスピニングリール用グリップに両軸リールを合わせました。

……まだまだご紹介したいセッティングがあるのですが、一旦、このへんで。

竿単体の性能もさることながら、揃えれば揃えるほど釣りの幅が増すのはディアモンにしかない魅力です。

みなさんもぜひ、面白いセッティングがあったら教えてください!

高校時代に小塚の著書「怪物狩り」を読み、それきっかけに大学進学後は南米アマゾンのジャングルや、アフリカの大地溝帯、果ては中東イスラム圏まで、計7ヵ国を旅する。学生時代の9回の釣り旅はすべて、行き当たりばったりの“旅的”スタイル(個人釣行)にこだわった。大学卒業後は一般企業に就職。ライフスタイルの変化に対応し、オフショアに目を向け、GTやヒラマサのキャスティングゲームに没頭。直感的に行動した結果、報われてこなかった半生を反省し、「感じるな、考えるんだ」と竿を振る。