元祖“怪魚ロッド”「MV-65」を8年間使い込んで。

こんにちは!北海道の藤田です。今月は「MV-65」のお話を。

ロクゴー再販するから、改めて語ってけろー」と小塚さんから要望があったので、他モデルのテスト&テストの日々に、久しぶりに手持ちのMV-65を引っ張り出してきました。

自分の手元にあるのは2015年の発売前、2014年に作られたプロトモデルですが、使い始めて今年で8年目。

色んな魚を連れてきてくれた、愛着ある一本です。

というわけで、過去の「MV-65」での使用シチュエーションやメモリアルフィッシュをザックリ紹介!

まずは、国内。

北海道での話ですね。

PE3号にリーダー35~40lbというセッティングで、湿原河川のアメマス狙いで使っています。

こんな感じの狭いエリアでゴチャゴチャした中にルアーを送り込んで、大型のアメマスを引っ張り出すような、パワー系の釣り。

使うルアーは比較的小型で、使用ルアーは「チタラ」のオリジナルサイズ7gや、8~12gぐらいのジグ、それよりもうちょっと重めのスプーン。

カバーに完全に入れていきたいときは、3/8oz程度のテキサスリグも使ったりします。

「狭いエリアでの大型トラウトのパワーゲーム」において、今は「MX-6+」があるので、最近ではそちら(または、6+系のプロトロッド)を選択することが殆どでしたが、去年「MV‐65」と使い比べる機会がありました(現場で友人から借りた)。

カバーに絡めながら、流れの中でボトムを取りながら転がしていくような釣りで、先述したようなルアーだと、操作感は「MX-6+」と「MV‐65」では同等クラス。

単純に6+よりも長さがある分、ルアーを流すコース取りがしやすかったり、魚が掛かって足元のカバーに突っ込まれそうになっても対処しやすかったりと、「MV‐65」も大きな武器になるなぁと実感しました(その際、下の67cmを含め、ロクゴーで2本キャッチしました)。

アメマス自己記録の78センチも「MV‐65」にて。太い流れの中で、足元の倒木の下からグワッと出てきて、タコベイトをつけたスプーンをひったくっていきました。

凄いパワーで結構壮絶なファイトでしたが、勝利!興奮で手の震えがしばらく止まらなかったのを、今でも思い出します。

カバーに絡んだ上流部のイトウ狙いにおいても、ラインセッティングをワンランク上げれば、ばっちりハマると思います。

下写真は友人がロクゴーでキャッチした98センチ(ルアーはジョルト)。

僕自身はイトウからしばらく足が遠のいていますが、今年は結果をお見せできればと・・・!

国内、道外遠征ではウケクチウグイ!

大型スピナーを遠投して、竿を立てて、緩い平背をゆっくり巻いてくると「トンッ!」と食ってきました。

5日間ランガンして、最終日ラストチャンスの朝マズメに釣れてくれた、思い出フィッシュです。

そして海外。

ベストオブメモリアルフィッシュを挙げるとするならば、タンガニーカ湖で出会ったバンパー(タンガニーカパーチ)。

「行先が未確定、兎に角荷物を軽く!」と精査していった結果、メインロッドは「MX-7」と「MV‐65」の2本。

それらよりヘビーなモデルは持ち込みませんでした。

「いや、MX-∞なり、強いモデルも持ってけよ!」と当時の自分にツッコミたいですけど、「歯ブラシの柄を折る」ようなレベルで荷物を削っていたので・・・(もう、キモチの問題です。笑)

PE5号をバンタムに巻けるだけ巻いて、リーダー100lbを3~4ヒロ程度。

10mより浅い岸沿いを、スーパーシャッドラップやCDマグナム14のトローリングで狙っていきました。

もっと大きく、深く潜るルアーを扱いたいのと、大岩がゴロゴロしているシャローエリアで、マンサイズの特大クラスが掛かった場合を想定して、「ロッドは「MX-∞」「MX-8+」「MV-75」あたり、PE6~8号にリーダー130lbを出来るだけ長く」というのが正解かと、今となっては思うのですが。

とりあえず「バーリトゥード(なんでもアリ)」なロクゴーでなんとかなって、この旅での最大魚をキャッチできたのでした。

・・・ホント自分、良い顔してるなぁ(笑)。

 今回の再販をキッカケに、だいぶ年季が入ってきたマイ・ロクゴーを、また現場へ連れていくことが多くなってきました。

弄ってるとさらに愛着が沸いてきたので、この夏はコイツでいっぱい魚を釣ってみようと思います。

今回新規で購入してくれた皆さんも、古参ユーザーさんも、「MV-65」で良い釣りしてくださいね~!

幼少期から魚類に興味を持ち、6才で釣りを始める。バス釣りに熱中していた中学時代に小塚と武石が開設していたホームページと出会い、“怪魚”の世界に強い憧れを抱く。大学進学を機に北海道に移住、稚内から与那国島まで、アジアからアフリカまで、国内外を釣り歩いた。サクラマスの研究で大学院を修了、その後も北海道に残り、トラウトやロックフィッシュなど北の大地の釣りを楽しみながら、世界への旅を軸に据えた生活を送っている。