ショアからの大型ロックフィッシュゲーム

こんにちは!北海道の藤田です。今回は「ショアからの大型ロックフィッシュ」をテーマに、MX-8+のレポートです。

北海道に住んでいながらも、海外遠征に忙しくて片手間にしかできていなかったロックフィッシュゲーム。コロナ禍をきっかけに、ここ3年間力を注いできました。

メインターゲットは大型ソイ類。アイナメは人気ターゲットですが、ソイにおいてはあまり情報がなく、まずはポイント探しからスタートしました。

大型ソイがショアから狙えるタイミングは限られています。同じポイントでも、時期をずらして何度も通って確認の繰り返し。

最初は上手くいかないことも多かったですが、2年目以降は徐々に結果がついてくるようになりました(頑張れば2年で結果を出せるのは、”北海道クオリティー”だと思います)。

・・・さて、僕が大型ソイに使うタックル・セッティングですが、MX-8+にハイギアリール、ラインはフロロカーボン7号(30lbクラス)。

磯や足場の高い堤防で大型のソイを狙う場合、個人的に「太いフロロカーボンを通しで使用する」というのが大前提で、何の心配もなくパワータックルを組める(場合によっては、フロロ8号まで使用しています)ディアモンスターの”頑丈さ”に恩恵を感じています。

ワームは主に5インチ以上のものをテキサスリグで使用。14~21gといった軽めのシンカーを使用することも多いのですが(上は35~40g位まで使用)、MX-8+でも無理なく扱える感覚です。

まずは、シマゾイ・・・道外の皆さんにはあまり馴染みのないロックフィッシュだと思いますが、カッコイイでしょう?

シチュエーションは磯。50m程沖に離れの小磯があって、その周りに産卵絡みの魚がコンタクトしてきているような状況でした。水深は10mクラス。

足元周りでは反応が薄く、5インチシャッドテール系ワームのテキサスリグ(18g)を出来る限り遠投し、フォールで見せて、ボトム着底前後で食わせるイメージ。一度底を取ってからは、高めのリフト&カーブ気味のフォール、を繰り返します。

この日の最大魚は一投目で出た40センチ後半。遠投先のファーストフォールでバイトが出ましたが、ラインスラックを取ってフルフッキング。バットパワーを使って硬い顎を貫通させ、余裕を持って根から浮かせることができました。

根からオフさせてしまえば、ディアモンスターシリーズ特有の「ロッドの復元力」で、しっかり曲げていると、「竿が勝手に魚を浮かせてきてくれる」感覚を味わえます。

お次は、マゾイ。沖の魚のイメージが強いですが、北海道ではショアから大型個体が狙えます。

手前の根を目視で確認して、その際に18gのテキサスリグをピッチングで打っていくと、「ドンッ」と大型ソイ類特有のバイト。一度根にスタックするも、テンションをかけ続けていると抜けてきました。50センチにはあと一歩届かず・・・ですが、迫力の魚体!

この日は魚が完全に岸寄りしていて、手前の根をピッチングやサークルキャストを主体に手返し良く攻め、少ない立ち位置・限られるポイントから取りこぼしなく捕っていきました。

根に生える海藻帯に複数匹で付いていて、軽めのテキサスリグで何度もほぐしながら、昆布のジャングルの中にゆっくりと落とし込んでいくイメージ。フォールでアピールするため、5インチのシャッドテール系をメインに使用しました。

プレッシャーがかかり切ってしまう前は、出来る限りフワッと、しっかり見せて食わせます。

その程度のリグ操作感覚でいうと、MX-8+で不自由さを感じることはありません。

そして最後にクロソイ。生息域も広く、皆さんにとっても馴染みのあるロックフィッシュではないでしょうか。北海道では特大サイズが狙えます。

上のマゾイと同じく、ショートキャストで、目視できる濃い昆布のカバーを、不釣り合いなライトテキサスで絡めながらシャッドテール系ワームを落とし込む・・・この日はポイントに入ってすぐ、50センチ前半を2本キャッチしました。

直後、海藻のジャングルの中を探っていると、「ダンッ!!」と一際強い衝撃が。足元で食ったのでフッキングはバッチリ決まったのですが、異質な重量感。岩礁に思いっきりラインが掛かったままのファイトで、「ギリギリギリ・・・」と嫌な感触が伝わってきます。

思わずフルロックしていたドラグを少しだけ緩めて、”良いトコ”で応戦。根を抜けてからは止めずに巻き続け、10秒ほどで水面にボコンと浮いたのは、完全なロクマルオーバー!

日本記録サイズの62センチ。それも、陸っぱりで・・・。これ以上ない一匹に巡り合うことができました。

以上、僕のコロナ禍での、MX-8+での北海道ロック・ストーリーでした。

自分はこれまでロックフィッシュの専用ロッドを使ったことがなく、比較しての発信ができませんが・・・上のクロソイのような記録級の魚含め、MX-8+で結果を出している事は事実です。

「北海道だから、釣れるんでしょ」と言われるかもしれません。はい、それも事実!

というわけで(?)次回レポートでは、東北を舞台に私的「キングオブロックフィッシュ」の一角を2年かけて追った釣行記をお送りしようと思います。

もちろんロッドはMX-8+で・・・お楽しみに!

幼少期から魚類に興味を持ち、6才で釣りを始める。バス釣りに熱中していた中学時代に小塚と武石が開設していたホームページと出会い、“怪魚”の世界に強い憧れを抱く。大学進学を機に北海道に移住、稚内から与那国島まで、アジアからアフリカまで、国内外を釣り歩いた。サクラマスの研究で大学院を修了、その後も北海道に残り、トラウトやロックフィッシュなど北の大地の釣りを楽しみながら、世界への旅を軸に据えた生活を送っている。