「MX-1」でアフリカの古代湖を釣り遊ぶ。

こんにちは!北海道の藤田です。今回は「Dear Moster MX-1」でタンガニーカ湖を楽しんだ旅のレポートです。

舞台は、2020年に行ったタンザニア&ザンビア領のタンガニーカ湖。「MX-1」での主な狙いは、多種多様な小型シクリッドでした。

どうみても海、なタンガニーカ湖へ船で出撃!水深50m位までを探るため、「MX-Slide Grip」とPE1号を巻いた小型スピニングリールを組み合わせた“リールモード”をメインに使用しました。

当時、既にリールレスの“ノーマルモード”でパントドンからアジアの釣り堀の大型ナマズまで実績があったので、そこにリールがついたらさらに遊べるよなぁ、と……まずはタンザニア領の水深30メートルエリアでバーチカルなサビキ釣りを試してみたところ、シクリッドが入れ食い!

2時間でぱっと見、10種以上。「タンガニーカ産シクリッドの、最終目標!」としていたフロントーサも3匹釣れて、シアワセな時間を過ごせました。

使用した仕掛けは、小物用サビキに、オモリは約40グラム。水深30~50メートルのボトムを小突きながら気持ちよく探って、小魚のアタリや引きを充分楽しめました。このようなバーチカルな釣りなら、50グラムくらいまでなら適応範囲内かな、という印象です。

途中30センチ級のクピと呼ばれる大型シクリッドが掛かりましたが、ドラグを効かせて引きを楽しんで、余裕をもってランディングできました。これくらいの魚と遊ぶ感じが、程よく楽しい感じですね。

お次は移動して、ザンビア領タンガニーカ。本命のラテス属を狙う合間に、ここでもシクリッド釣りに勤しみました。同じくサビキ仕掛けでボトムを探ると、タンザニア領よりも、さらに釣れる!

こちらでは湖流が穏やかだったため、オモリは約30グラムをメインに、水深30m前後を軽快に探っていけました。一匹だけ、デコっぱちの立派なフロントーサが!

この辺りは全ての魚が濃く、深場を探っていてもクピの猛攻に合いました。小型シクリッドが掛かって巻き上げてくる途中に仕掛けをひったくっていくパターンで連発。

大型シクリッドだけあって引きは強烈です。持ち込んだサビキ仕掛けがクピには細すぎたので、ドラグは必要以上に弱めに設定し、指ドラグで調整しながら対応していきました(竿よりも、サビキの細糸を考慮)。

こんな珍客も。タンガニーカパーチの幼魚?ビッグアイラテス?群れているようでサビキにトリプルヒット、小型でもさすがラテス、突き刺さるような引きでした。船べりで1匹落として2匹キャッチできました。

シクリッドが掛かって巻き上げてくる途中、何者かに食われ、ドラグ止まらず・・・サビキがもたずにブレイクすること複数回。犯人は大型ラテスかと。さすがに適所適材ですね(笑)。

浅場の陸っぱりでも、同じくリールモード×小型ミノーの組み合わせで、小物釣りを楽しみました。シャローにはスポーニング中のシクリッドがたくさんいて、餌を投入しても食わないことが多いのですが、ルアーでスイッチを入れていくとアタックしてきます。

岩礁エリアにはラテスの幼魚も群れていて、次々ヒットしてきました。岩陰に連続トゥイッチでルアーを通し、テンションかけつつシミーフォールさせて、パクっと。小型ルアーで小技を効かせていく釣りも、こなしていけます。

小魚達と戯れていると、良型のクピがすっ飛んできてヒット。岩がゴロゴロ&フックがヤワヤワだったので、天高くロッドを構え、ドラグゆるゆるの指ドラグで戦って、5、6分かけて取り込みました。

と、そんな感じで、「Dear Monster MX-1」のリールモードが大活躍したタンガニーカ旅でした!

マイホーム・北海道では、アメマスやヒメマスのレイクジギング、深場のレンジを刻むミヤベイワナ、小渓流の大イワナあたりを、リールモードで楽しんでいきたいですね。もちろん、ノーマルモードでのテンカラなんかも。また、釣果報告できればと思います。

<追伸>

魚ではありませんが・・・アフリカ旅では、ノーマルモードでもちょこっと使ってみました。田舎町のドブで釣ったアフリカツメガエルが、嬉しかった!笑

幼少期から魚類に興味を持ち、6才で釣りを始める。バス釣りに熱中していた中学時代に小塚と武石が開設していたホームページと出会い、“怪魚”の世界に強い憧れを抱く。大学進学を機に北海道に移住、稚内から与那国島まで、アジアからアフリカまで、国内外を釣り歩いた。サクラマスの研究で大学院を修了、その後も北海道に残り、トラウトやロックフィッシュなど北の大地の釣りを楽しみながら、世界への旅を軸に据えた生活を送っている。