こんにちは吉田です。4月下旬発送予定(現在受注中)の「Dear Monster MX-8+」と「MX-9S」、
ロングロッドの2本。
私が検討討している遠征と、各ロッドの使い所について触れていきたいと思います。
まずは「Dear Monster MX-8+」。DearMonsterベイトモデルのなかで、パワークラス言えば「MX-∞」と「MV-75」の間、そして最長レングスモデル。
ここ近年このロッドでの釣果として強烈なインパクトを残したのは野村テスターのアカメ。
ビッグサイズのルアーを扱い切るパワーロッドであることはご覧の通りですが、実はテスト段階からビッグサイズのルアーでのテストをしっかりと行っていました。
これはそんな「MX-8+」テスト段階のお話し。
時は遡り2016年9月、既に晩秋の気配が漂うカナダに我々は降り立ちました。
狙いはマスキーパイク。
北米淡水域のビッグゲームターゲットとして立ち位置を確固たるものにしています。
近縁種のノーザンパイクと比較すると生息数が少なく、「Thousand cast one fish」、1000キャストで1匹と言われるほど、そんなレアな存在です。
五大湖をはじめとした広大な溶岩帯の湖を効率的に探るには必然的にルアーサイズが大きくなり、実際に現地の釣具屋では想像を超えるビッグサイズのルアーが所狭しと陳列されており、圧倒されます。
現地では専用タックルが販売されていましたが、当時日本国内ではそれに相応するパックロッドなどなかなか存在していませんでした。
今ではお馴染みになったエイトトラップに初めてトライしたのもこの釣り。
「足元までチェイスしたマスキーを逃さぬようにピックアップ前に必ず行うこと」と、現地アングラーは口を揃えます。
そうなるとボート上とはいえど、ロングロッドの利点が勝る。
マスキー釣りは「MX-8+」のテストにまさにドンピシャでした。
しかし、当時シーズン終盤とあって水温も低下、マスキーは深場に落ちているのか反応は薄く苦戦が続きます。
シャローエリアには活性の高いノーザンパイクが残っていて、居れば素直に反応してくれます。
と、根気強く深場に迫り出した溶岩帯を探り続けて数日。
夜明けから日没までデッカいルアーを投げ倒していると……。
遂に反応が!
「来たっ、来たぞ!」
ノーザンパイクとは異なる、白い魚体には興奮を抑えられない!
ワニのような猛々しい顔立ち。
そして、翌日には私にも!
少ないチャンスをモノにできてホッとしました。
この時、小塚は「MX-8+」、私は「MX-7」を使用。
同じ場所、同じ船の上、同じサイズのルアーを使っての釣りは比較検討が容易にできました。
「MX-7」であれば、サブウォークのような2ozクラスのルアーをダートさせたり岸際へのキャストを手際よく行えるのですが、3oz以上のルアーを広大な水中岬などへ向けて投げ続けるような、広域を探る釣りならば、やはり「MX-8+」が絶対ラク。
夏場にはトップウォータールアーにも反応が良いと言われるこの魚、
コロナによる渡航制限も緩和されつつあり、国内のビッグベイト、ジャイアンベイトゲームが円熟に向かう今、MX-8+とガラパゴス進化を遂げた国産ビッグベイトを手に、再びこの地に足を運びたいと思っています。
個人的にはカナダという国が大好きで、釣り以外にもカベラス(アメリカ発の大型アウトドアショップ)で釣り具を揃え、途中のスーパーで食材を買い込み、レンタカーで目的地までドライブ。趣ある湖畔のロッジに泊まりつつ、宿に隣接した桟橋から毎日出撃、ジャイアンベイトを投げ倒す。
訪れた旅の中でもトップクラスの思い出に残る旅でした、今も変わらずお魅力的です。
テスト段階ではそれこそハイシーズンの雷魚釣りでのテストもしっかりと行い、ダイナミックな釣りから繊細な釣りまで対応できる1本を求め、テストを繰り返した1本でした。
魚が動き出す今からの時期、「MX-8+」がどんな釣果を運んできてくれるか?今から楽しみです。
そして、ロングレングスモデルとして「MX-9S」。
発売以来数々釣果をを手にしているこのロッドですが、私、今年は事務所からも遠くない能登ヒラマサにもうちょい通っていこうかと思っております。
実際どれほどの使用感か?動画にも納められています。
(こちら5分からどうぞ)
このパワークラスのロッドをパッキングできる、その利点に皆さんはお気づきでしょうか?
航空機移動が多い我々ですが、コロナ禍の我々の国内移動で多用したのが新幹線。
この3年間、世情がコロコロ変わるなか、予約不要で、待ち時間や荷物検査が無く、最寄駅が近い(新高岡駅)新幹線は我々のスタイルに相性が良く、多用しました。
実際、富山から博多までの片道移動が飛行機より安い…ということに今更ながら気づきました。これは玄海のヒラマサ釣行に通うのも現実的だわ!
ただ、昨今は新幹線であっても大型荷物となるとは事前予約が必要な場合もあります。
やはり、移動が絡むとなれば荷物はコンパクトな方がいい。
「MX-9S」を使えばコンパクトになるのは、古田テスターの過去レポートで既にご覧の通り。
伊豆諸島、五島列島、奄美、八重山諸島、吐噶喇列島、小笠原諸島、壱岐、対馬、佐渡……。
国内でも魅力的な遠征フィールド選び放題!しかし必ず付き纏うのは荷物の持ち運び。
セスナ機を利用するルートであれば通常の国内線と比較して更に制限がかかったり、到着後もバスやタクシーの移動などが控えています。荷物のコンパクトさが求められるのは尚更のことですね。
MX-9S、そんな遠征をあと押ししてくれる1本になるはずですよ。
余談ですが、MX-9Sは使用しているパーツが全体的にコンパクトであることもあり、パックロッドでありながら自重が255gと相当軽く設計されています。
1日振り抜くにあたって、軽さは正義ですからね!
更には、現在開発中の「MGX-∞S」との組み合わせによるカスタムで更に使用エリア、対象魚種は拡大!。
活躍の場を更に広げます!(これはまた事細かに説明させていただきます)
さぁ、近々発売のこの「MX-8+」、「MX-9S」、今年はこの2本の登場機会が増えそうです!
皆さんはどのロッドを持って出かけますか?
<参考レポート>