逆境こそが己を奮い立たせる!アウェイへの挑戦、島根編

富山のシーバスマン、定廣です。
普段は富山県河川をホームにしていますが、シーバスをテーマに遠征釣行も行なっています。
今回のレポートでは過去行った遠征について触れてみたいと思います。


時は遡ること2022年10月。

シーバスの魚影が日本一と名高い島根県、鳥取県の県境に位置する汽水湖「中海」に遠征しました。
初場所遠征時はスマフォでマップを確認する役と運転する役でのツーマンセルスタイルが快適かつ効率を上げれるので、一昨年まで富山で一緒にシーバスゲームを楽しんでいた大学の後輩(現兵庫県民)を相方にお互い初めての山陰地方に足を踏み入れました。

タックルは
レギュラーサイズプラグ〜ビッグミノー用
ロッド:「Dear Monster MX-7S
リール: エクスセンス3000MHG
ライン:PE1号

ビッグベイト用
ロッド:「HUNTERS HT-6/7
リール:ジリオンTWHD
ライン:PE3号

の2セット。

ルアーは9〜12cmのトップ、シャローランナー、ミノー、シンペン、バイブのメインに、ワーム、ビッグミノー、ビッグベイト、ビッグペンシル等を飛び道具として揃えて行きました。
過去の高知遠征ではマイクロベイトのボイルに苦しめられたので、予想外の状況に対応できるように万全の構成です。
ウェーダー、ライジャケ、ロッドを全部をソフトケースにパッキング、新幹線に飛び乗り出発です。

まず今回の目的地であった中海というフィールドについてざっくりとまとめます。
中海は境水道を介して外海と繋がっている汽水湖で宍道湖という汽水湖と大橋川を通じて繋がっています。

この宍道湖は外海とは繋がっていない為、外海から宍道湖へと魚が流入する際には必ず境水道、中海、大橋川を通ることになります。


ネットで得た情報によると、春頃に境水道を通って中海へとシーバスがやって来て、夏頃に宍道湖まで生息域を拡大、そして水温の低下とともに大橋川を通り中海、そして境水道を通って外海へと落ちてい……とのこと。
今回は、秋の水温低下へと向かうシーズンは基本的には宍道湖から中海へと落ちていくシーバスがメインとなる為、大橋川、中海周辺が有望であるのが通説……らしい。

例に習って自分も宍道湖は完全に切り捨てて中海と大橋川のみにポイントを絞っての釣行となりました。

しかし中海、大橋川に絞るといってもポイントは膨大です。

汽水湖のセオリーとして流入河川を攻めるのは基本として、流入河川の量が多く全てを入念に探るのは一泊二日ではまず不可能と判断。

各河川の河口域のみに絞り、流れや水深からシーバスの流入が期待できそうかをチェックしつつ鳥取県付近から大橋川までランガンし、ナイトゲームは大橋川をメインにする予定でルートを構築しました。

実釣1日目

早朝に到着するも当日は風速5m程と比較的強風のコンディション。

強風時のセオリー通り風表のエリアを選択し、各河川をランガンして行くと早々にシーバスを持った先行者を発見。

エントリーすると遠浅の河口サーフで浅いながらも波でサラシ気味、なかなか良い雰囲気。

トップペンシルから入るも風で操作が困難だった為、バイブレーションにチェンジすると小さいながらも早速の初島根シーバスをキャッチ

しかしその後は反応は途絶え、移動。
そのまま各河川をランガンするも、如何せん流れのない浅い河川が殆どでイマイチな雰囲気が続く。
風表で流れが押されているというのもあり全体的に流量が足りない河川が多く、また水質も非常にクリアーだった為デイゲームは厳しいと判断。

周辺の流入河川は諦め本命の大橋川に移動。ナイトゲームに備えて下見を済ませた後、ホテルで夕方まで休憩をとる事にしました。
夕方から大橋川でリスタート。

ざっと見た感じは地形変化に乏しい都市河川だった為、王道の橋脚明暗を選択。

回遊待ちで粘るも小さいサイズを1本バラしたのみで、明確な反応が得られないまま深夜に突入しそうだった為、明日の朝マズメに備えて1日目は終了としました。

実釣2日目
前日に釣果を得たポイントに朝から再度エントリー。

前日と比べ風がかなり弱くサラシも薄かったため期待値は低そうだなと思って投げていたら、突然のボイル発生!

シンキングペンシルを流芯にゆっくり流し込むとヒット!

ヒラスズキをキャッチし、その後もう1本を追加。

その後トップに切り替えてで更に1本を追加。




その後トップで70cm程の良型を掛けるも根に巻かれて痛恨ラインブレイク。

サーフエリアだから何もないと思って走らせてたらまさかの牡蠣殻の付着した沈み杭が!

不覚でした。

予想外のアクシデントもアウェイならでは…と痛感。
その後、日が上がるにつれボイルは終了し移動。昨日は回らなかった新規エリアを中心に水深があるポイントを求めてランガン。

護岸や磯場チックなポイントを探っていくと流れと水深のある水路を発見。

MX-7S」のショートレングスを活かしライナー気味のキャストで橋脚下にシャローランナーを撃ち込むと一撃でヒット!

60cmクラスの良型をキャッチすることに成功し、そのまま水路をランガンして更に1本を追加することができました。


そして、タイムリミットはこの日の夕方。
ベストタイミングの夕まずめをどこに充てるか……昨晩反応を得られた大橋川にするか?

朝イチのヒラスズキポイントにするか悩んだ末、大橋川で夕方まで様子見、雰囲気を見て移動するかを決めることに。
途中色々なポイントを寄りながら大橋川に到着。

しばらく投げたところで、後輩君がようやく初の島根シーバスをキャッチ。

しかしサイズが小さかったことやベイトの気配が薄かったことから移動。

その後、ヒラスズキポイントに移動するも…何も起きずに終了。


結果、初の島根遠征はMAX60cm、6ヒット5キャッチと初場所としては上出来か?日本一の魚影の割には不出来か?正直良しとも悪しとも言えない結果になりました。

ラーメンを食べて、そのまま帰路へ。

(実はライフワークになりそうなくらい、ラーメン食べ歩きが好きです)

鳥取から兵庫の後輩宅に泊まり、翌日の新幹線にて帰路に着く予定……でした。
が、しかし翌朝、不完全燃焼感が拭えない私達

このままでは終われない!と新幹線の時間までの2時間弱を兵庫県姫路市にて釣りすることに(笑)

実釣3日目(延長戦)

遠征時はノーガイドを信条としている私ですが、流石に車無しでの制限時間2時間ではまともに釣りをすることは難しい、後輩君に案内してもらって街中の河川へと繰り出しました。
着けば前日の豪雨が影響し大増水のド茶濁り状態。

激流に流されまいとイナッコが葦際のワンドに溜まっているのも目視できた為、シャローランナーを流し込むと一投目で現れたのは街中河川に潜むモンスター。


MX-7S」のパワーで激流から強引に引き抜いたのは丸々太ったランカーサイズの85cm。

まさか島根で果たせなかったランカー捕獲が寄り道の兵庫にて果たせるとは……。
その後は後輩君が同ポイントから70オーバーを2本キャッチし終了。

後で別の人から聞いた話だが、姫路エリアでランカーとなると相当レア、60cmオーバーでもなかなか釣れないとの事。

案内してくれた後輩くんと〆を飾ってくれた魚に感謝しながら遠征を終えることができました。
今回改めて思い知らされたのは遠征釣行、そしてアウェイの難しさ。

日本一の魚影と言われるの島根といえど攻略は容易にあらず、逆に魚影が薄いと言われる地域でもそこに精通したガイドがいるとアッサリと結果が出てしまう。
釣果を出すだけであればホームをやり込むのが一番だと個人的には思っていますが、遠征し自分の経験をフルに使いゼロから探す魚は異なった達成感がありハマるものがあると思っています
そして2023年の初遠征はGWの熊本を予定!

どんなフィールドと魚が待っていてくれるか?

新たなアウェイの地を楽しみにしています。

モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)