カエルじゃないナマズ型フロッグ。でもカエル。
「カエル型は……フロッグは目が要らないなんですよね。可愛いんですけど」。若くして急逝した阿部洋人の着眼点を形にした、“カエル”じゃないフロッグ(ウィードレスソフトプラグ)が「バトラクス」だ。カエルのアイデンティティである大きな目は、口内でルアーのスライドを邪魔しフッキングを阻害するとともに、そこからの破損が増える……阿部が既存のフロッグで感じていたストレスを解消すべく、“目が無いカエル”として形状のモチーフになったのが、アマゾンに生息するナマズ、バトラクスキャット(学名Asterophysus batrachus)である。阿部のフロッグ理論をボディーの背中側に、腹側には小塚のアイディアを融合して完成。特徴的な顎下の内湾曲形状は、空気容量の確保にも貢献。小粒ながらもウェイトを積むことができ、サイズ感に見合わぬ飛距離を実現した。環境を配慮しウェイト素材は錫(Sn)、鉛(Pb)は不採用。発売後、“バトラクス”とはラテン語で“カエル”という意味だと知る……。