「MX-6」で狙うタイの口裂けナマズ・プラーカーオ。

5月から入国制限をほぼ撤廃を発表したタイ、「そろそろ、旅の選択肢に入ってきそうじゃない?」ってことで、今回はそんなタイの過去釣行レポート!

時は4年前の2018年2月。

高校を卒業する直前で卒業旅行という名目で、高校には国内旅行と言って出かけました(笑)

ラオスを経て、旅程的に最後に訪れたのがタイのカオレムダム。

カオレムダムと言うと海外に釣りに行く人の間では有名なダムで、僕自身もシャドー(トーマン)を釣りに過去に2度訪れたことがあり、今回のカーオ狙いでの釣行で3度目の訪問となりました。

まずは湖畔沿いをひたすら歩き回り、聞き込み。

「プラーカーオが釣りたい!」と片っ端から船を持っている漁師らしき人に声をかけると、とある漁師と出会いました。

話は進み翌日から船で狙いに行くことに、

翌日早朝、霧が残る湖面を走り船でポイントへ

タックルは「MX-6」にリールは16スコーピオン70XG、PE4号を巻けるだけ巻きました。

仕掛けはPE8号にジギング用のシングルフックを結びスイベルを介してPEと直結という非常にシンプルな仕掛けでした。

餌はサイバトゥーと言う鯖の内臓、異様な匂いを終始放っていますがカーオには良いらしいです。

いざ釣りを開始!

シンプルな仕掛けには理由があり、とにかく違和感を与えないのが重要らしく、

オモリも一切付けないのもその為で、餌の自重だけでかなり時間をかけて底へ沈めます。

釣りをする前は少々タックルに不安がありましたが、むしろ大型ナマズでありながらも繊細さを求められるという今回のこの釣りには「MX-6」が活きる状況でした。

初日はアタリらしきものがありましたが、なかなか持っていかず2日目。

日が昇り早朝との寒暖差に若干やられつつ、ジリジリと刺す直射日光の元アタリを待ちます。暑い国では寒暖差と直射日光対策で長袖は必須ですね。

違和感を与えぬようにラインは張らずダラリと水面に垂れるくらいにラインを緩めます。

暑さでボーッとし出した時フワッフワッ!と糸フケが揺れ動きジワーと糸が出始めました!遂に本命のアタリ!

糸フケが出切りスプールからもラインが引き出されて緊張の瞬間。

フッキングと同時に「MX-6」がバット付近から気持ちよく曲がり、憧れていた魚の重量感を感じ興奮したのを思い出します。

ディアモンリリーズ唯一のレギュラーテーパー、“曲がる”が特徴の「MX-6」ですが、バットのパワーは損なわれずしっかり機能し、ジワジワと魚を浮かせてきます。

突発的な魚のダッシュにも粘りっこいブランクが魚の動きに合わせて追従する感覚はファイトしていて非常に気持ちがいいです。

ギャフで大きな口を捕らえた瞬間は叫びましたw

憧れのプラーカーオは雑誌やネットで見るより遥かにカッコ良い魚で感動しましたね。

サイズはまだまだ中型といった所ですが、「MX-6」で釣ってきた魚の中でも非常に思い入れのある1匹です!

この記事を書いていてまた再訪したくなりました!

先述したように、「MX-6」というロッドはディアモンシリーズ中でもかなりの“曲“者(クセモノ)なですが、体に馴染めば相当な武器になる1本。

“硬さ”はレギュラーファーストテーパーの「MX-6+」の方が上ですが、“強さ”(リフトアップ重量)では「MX-6+」を凌ぐ。

60度強度テストでは10kg超えを記録(ちなみに「MX-6+」は9kg)したそうです。

「このロッドで獲りたい!」という思いにさせてくれると共に、少々無茶な釣りにでも答えてくれる相棒的釣竿になると思います。

釣りの幅を超え、ベターを外さず、無理なく様々な釣りに応えてくれます。

海外の釣りに囚われず、日本の源流でもOK!

強いですが、曲がるので、短いグリップと相まってトラウトのミノーイングにも対応できます。

その一方で、深海200mまでをもカバー。

エンドグリップは「MX-∞」互換しました。

どんな所にも持って行きたくなるそんな一本。

是非使ってみてください!!

PS .

ハッと閃いてグリップ脱着をうまく利用したこんなコトも!?

1999年茨城生まれ、青森育ち。小学5年生で釣りを覚え、コイやナマズを釣りながら“怪魚”への憧れを膨らませて成長。高校1年生の冬に「まだ誰もやったことがないことをしよう!」とタイへ単独釣行。以後、高校在学中の3年間で計4回、5か国を釣り歩く(資金はすべてアルバイト代)。一応は大学に進学したものの、ムベンガを釣るために半年で退学し、コロナ禍で足踏みを余儀なくされるまでに計7回8か国へ釣行した。海外釣行が難しい現在は、「HUNTERS」を手にシーバスをライフワークとして日本各地を飛び回っている。趣味はルアー作り。