「GIGAS」で挑む「ひとりビッグゲーム・トライアスロン」(後編・ヒラマサ&マグロ編)

ひとりビッグゲーム・トライアスロン(前編)」に続きます。

<② 2024年10月下旬 玄界灘 (ヒラマサ)>

沖縄GTから地元中京に帰理、中3日で玄界灘へ。

……記録によると、この遠征間も地元で伊藤テスターと名古屋港にボートシーバス行ってるんだけど……ほんと去年の秋って釣りしかしてないな……(笑)

Shinkirowの「SIX-SENCE 58/63MS」でストラクチャー撃ち(こういう釣りも、大好きです)

さて、本題の玄界灘ヒラマサ遠征です。

実釣3日予定が、シケのため2日に短縮。

また、雷による中断で朝マズメに思うように釣りができなかったり、例年入ってきているはずのシイラの群れが少なく、シイラパターンになりきっていなかったり、結構厳しい状況。

ここぞのポイントで、「GTゴリラ」に結んだのは230mmの木製ダイビングペンシル。

この辺りのサイズは、ロングティップモードで投げたり操作したりが気持ちいいですね。

瀬上にルアーをブチ込んで、丁寧に引いてくること何アクション目か、念願のヒラマサのバイト。

水深15m前後と、激浅ではないので焦らず脇挟みで。

前編のGTに引き続き、つまんねーファイトだなーと思うかもですが、無理しなくて良いところは無理をしないのがベターです。

脇挟みファイトも、単なるストレートファイトではなく「ゴリラ」のベリーとバットを使ってプレッシャーを掛けてあげるのが良いかと思います。

動画の通り、ファイトタイムは1分半弱でキャッチ。

小さく見えてしまいますが、船上計測10.5kgのヒラマサでした(僕が身長180代後半0.1トンあるせい)

ステージ2クリア。

その後シケシケで全員見せ場なく終了。

強いていえば、帰りの空港で古田テスターがカードの架空請求を食らってました。

<③ 2024年11月上旬 相模湾 (キハダ)>

ステージ3のキハダは、単身相模湾へ。

直前に愛車のハイエースが壊れ、急遽父の軽トラで向かいました。

……なんか行き帰りで毎回トラブル起きてない?

船長からの事前情報では、「サメ付きナブラで魚もデカい」と。

「PE10号でも良いくらい」とのことで、「モンキー」「ゴリラ」、に加え、第3のGIGAS系スピニング「MGX-∞∞S“Gigantopithcus”」(以下ギガントピテクス)を導入。

“オフショアキャスティング御三家”を相手取る、「GIGAS」の3本柱。

うち最強リフト強度のショート&ストロング(写真中央)。

早々にナブラに出会い、「ギガントピテクス」でポッパーを複数回ドンピシャに入れますが……しかし食わない。

船長に聞くと、ヒットパターンは小さめのシンキングルアー主体とのこと。

この時“控え”扱いの「モンキー」に結ばれていたのが、手持ちで一番小さな180mmのダイビングペンシル。

加えてアルミカラーなので、ローライトでは更にサイズ感の誤魔化しが効きそう。

「これだ!」という閃き、ファイトはさておき食わせなきゃ始まらないので「モンキー」に持ち替えて……その1投目でした。

あくまでフローティングのため、ナブラの中で気絶したベイトの如く放置。

するとあのデカいキハダ特有の長い第二背鰭丸出しでバイト!

サメ付きナブラは、シャークアタックを避けるために強ドラグにしがちだけど、個人的にはむしろ緩めにしてファーストランを良いだけ走らせます。

それは、サメ付きナブラの近くでマグロと拮抗する場面こそ、最もシャークアタックのリスクがあると思っているから。

まずはナブラからマグロを離して、そこからファイトスタート。

セカンドランもかなり強く、14000番リールにPE8号を200m強しか巻いてこなかったので、堪らずドラグをフル近くまで締め込みます。

20分ほどの攻防の末上がってきたのは、又長で150cm、陸上計測65kgの自己記録となるキハダでした。

デ、デカい。

正直、このサイズになってくると、飛ばすための高弾性の「モンキー」よりも、獲るために粘る「ゴリラ」以上が適正ですね。

今回は中盤戦で竿を立ててファイトしましたが、このサイズが船の真下に入ったら迷わず脇挟みにしてください。

殿川テスターは同じ「モンキー」を使って、ショアで50kgオーバー釣ってるのに?と思うかもしれません。

もちろんショアの釣りへの難易度には理解と敬意は示した上で、ショアの場合、真下よりマイナスに入る(足場が大きく抉れている)ケースはほぼ無い。

船からの場合、飛距離や操作性を優先した8フィート前後のキャスティングロッドに関しては、どうしてもこの船下へのツッコミ(いわゆる“マイナス”に入った状態)は破損リスクが大きいと言って差し支えないかと思います。

1ピースロッドであったとしても、一般的にはグリップとラインの角度を90度より狭めることは避けた方が無難(それでも立てるファイトを想定して作られているロッドは特別とお考えください)。

攻めどころ、耐えどころを理解してファイトするのがキハダの大事なところかと!(クロマグロはまた違うんだよなぁ)

そんなこんなで、私が抱えても「デカい!」と思っていただけるだろう魚、トライアスロン最終戦でキャッチできました!

こうして、なんとか最終ステージもクリア!

3ステージのリザルトは以下。

① 2024年10月中旬 沖縄本島 (GT) : 19.0kg

② 2024年10月下旬 玄界灘 (ヒラマサ) : 10.5kg

③ 2024年11月上旬 相模湾 (キハダ) : 65.0kg

まぁプロと同船してないから順位もクソもないんですが、一応①〜③ともに船中最大魚(or唯一のキャッチ)でした。

どうでしょう皆さま、「GIGAS」テスターとして、最低限の責務は果たせましたかね?

……あらためて、この“ひとりトライアスロン”の魚は、既存の「MGX-∞S “G.T.Gorilla”」と「MGX-8S “King Monkey”」の2本によるもの。

予備ロッド無しでの遠征はないと思いますが、どちらがメインになっても構わない、現状最高のコンビかと思います。

キャスティングビッグゲームは敷居が高いかも……と思っている方も、とりあえずこの2本があれば一ヶ月で“御三家”、釣れるかも知れませんよ?。

とはいえ、最後のキハダ65kgは正直余裕無し……これより先は、更に“強い”「ギガントピテクス」の出番。

「デカいの来てもガンガン立ててください!」と言えるようテストを重ねていますので、お待ちください。

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中京・愛知在住。対象魚の大小(代償)を問わず、日本狭しと飛び回り、フットワーク軽くアマゾンへも釣行。コロナ禍を契機にオフショア・パワーゲームに注力。モンキススタッフ陣とも親交が古く、GIGASシリーズの縁の下の力持ち的存在。身長180cm台後半・0.1トン級の恵まれた体格を活かし、更なる高みを目指し筋トレに勤しむ超大型巨人(ギガントピテクス)。