新人テスターの宮尾です!

昨年発売された「Shinkirow KEARSHI 72/77MS」を僕の住む瀬戸内エリアで1年間使い込んでのレポートとなります。
多くの機種がラインナップされているShinkirowシリーズの中で、僕が初めに選んだ一本は「KEARSHI 72/77MS」でした。(以下ケアラシ)
バーサタイル・オブ・バーサタイル、新しい時代の汎用ロッドという謳い文句に惹かれてケアラシを使い始めました。
エギングロッドに近いということで、とりあえずイカ狙いに使ってみました!
3.5号のエギをメインに使う春イカシーズンには77モードを、3号以下のエギをメインに使う秋イカシーズンには72モードをといった使い分けをしていました。

エギング専用ロッドと比べてレギュラー寄りなテーパーのため、キャスト時のスイートスポットが広いため安定して飛距離が出る上、エギングをやりこんでいない僕でも簡単にしゃくることができる調子になっていました。


モバイルロッドにありがちだと思われている重さや、ダルさを感じることなく軽快に扱うことができました。
感度面では、キンキンの専用ロッドを普段使わないので比較対象がないのですが、イカパンチや違和感をしっかり拾いビシバシかけることができました。
僕の住んでいる瀬戸内エリアで昨今話題??のミドルゲームにも使用しました!
ミドルゲームという釣りをざっくりと説明すると、ライトゲームで使用する~3g程度のジグヘッドよりもやや重ための5~15g程度のジグヘッドを使用しマダイ、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ等々のフィッシュイーターを狙った釣りになります。
この釣りの魅力としてはとにかくターゲットが多く、多魚種を狙うことができるというところにあります!

先に感想から言うと…最高でした。
瀬戸内エリアでミドルゲームするならケアラシ1本でいいやと思える程には使いやすかったです。

メバリングロッドだと柔らかく、シーバスロッドだと硬く、エギングロッドだと張り感が強く、ファーストテーパーすぎる……そんな中でケアラシがドンピシャにハマりました。
ミドルゲームで使用する際には、潮流に乗せて流す釣りでは72モード、遠投してブレイクラインなどを探る際には77モードと使い分けています。
そんなケアラシの瀬戸内ミドルゲームにおける特筆すべき点として、とにかく魚がバレないということを強く感じました。
ティップからベリーが素直に曲がり込むため、マダイなどの叩く魚のバラしが極端に少なく、ディアモンスターシリーズと比べるとバットパワーは弱めですが、それでもしっかりバットは残ってくれるため、ボトム際で掛けたキジハタや、潮に乗った大型マダイ相手にも余力を残しながらファイトすることができました。


ジグヘッドを用いたミドルゲームの他に、ハードルアーを用いてのマダイプラッキングにも使用しました。
プラッキングで狙う際には専用にチューンしたルアーやキトキト75をメインに使っており、メバルプラグなどの純正フックではマダイの歯によって、簡単に曲げられたり折れたりするため、できる限り大型のフックを搭載できるルアーを使うようにしています。

柔軟なティップを活かして、メバリングにも使用してみました。
ジグ単などの釣りにはオーバーパワーですが、フロートリグやスプリットリグを用いた釣りや、メバルプラッギングには十分使用することができました。
特に春先の藻が多いポイントで、藻化けを防ぐためのパワータックルとして使用していました!

多くのエリアで身近な釣りとして挙げられる、シーバス、チニングにも使用しました!
小規模河川での100mm前後のルアーを用いたシーバスや、チニングでもケアラシの能力を存分に発揮することができました!


そして、ケアラシの真骨頂である77ジギングモード!
瀬戸内ならではの釣りということで,一つテンヤにたびたび使用しました!

ミドルゲームに続いてまたマダイかと思われているかもしれませんが、狙う魚種は同じでも全く異なる釣りなのです!!
水深10m前後のシャローエリアで4~6号のテンヤをキャストして横に誘うスタイルでのテンヤに用いましたが、ガイド抜けもよくトラブルなく使用することができました。
前述したように、テンヤでもとにかくバレない!
一つテンヤ特有の強く鋭い合わせにも、柔軟なティップ~ベリーが曲がり込み、太い針をしっかりと貫通させることができ、合わせの際にはかなり竿を立てるのですが、これ本当にモバイルロッドなの?と思うほど違和感なく、綺麗に曲がってくれました。

また、ファイト中には脇挟みできるので60センチを超えるマダイ相手にも安心感を持ってファイトすることができました。

瀬戸内エリアで秋の風物詩となっているサワラキャスティングにも77ジギングモードのケアラシで挑戦してきました!

メインとなるルアーはX-80マグナム、X-80マグナム+1で、サワラの跳ねを探し、ナブラ打ちの要領で狙うパターンや、潮目やベイトの反応をブラインドで誘い出すパターンがあります。
どっちのパターンでも使いましたが、飛距離が命のサワラキャスティングにおいて、口径の大きいガイドによる糸抜けの良さ+飛距離による恩恵を感じるシーンが多々ありました。
また、20g前後のミノーを使用した際の操作感がよく、サワラがミノーのう背後についた際のテンションの抜け感や、ルアーの水噛みの変化もしっかりと感じることができました。


重量感のあまりないサワラとのファイトでヒヤヒヤすることはありませんでしたが、不意のブリサイズの青物にもバットのタメとドラグを効かせながらキャッチすることができました!


ブレードジギングや、20~30gのメタルジグを用いたSLJにおいてもケアラシの能力をひしひしと感じることができました。
特にイサキなどをターゲットにしたSLJでは、ふわっとしたフォールを多用するのですが、長くて柔らかいケアラシの特性を遺憾無く発揮することができました。

といったように瀬戸内エリアでの様々な釣りにケアラシを使用してきましたが、謳い文句通りのバーサタイル性能を感じることができました。
もちろん遠征先にも持っていき、たくさん使い込んでいますが、それはまた別の機会にレポートにまとめようと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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