こんにちは!テスターの辻です!
今回は2019年のコンゴ旅をレポートしたいと思います!
狙うは“究極の怪魚”ムベンガ!
「ハンターズ」がこの世に生まれる前、当時コンゴに持ち込んだロッドはすべて「ディアモンスター」でした。
エサ釣りがメインだと思い、「MX-∞」がメインで、リールはアメリカ製大型両軸リール(Avet LX 6/3 MC Raptor)を合わせました。
小物釣りやルアー釣り用に「MX-7」、「MV-55」も持ち込み、3本体制でコンゴ川に挑みました。
旅の相方はシゲくん(菅野テスター)。
彼もメインロッドは「MX-∞」。
辺境に持参できる=マルチピースロッド。
コンゴ川のような究極的な旅(釣り以外の部分が大変)には、マルチピース以外の選択肢は考えられないなと。
日本を出てから24時間以上、コンゴに到着。
到着するや否や、空港では職員たちがあっちこっちで賄賂要求……。
「払わないと入国させねーよ?」という気配がムンムン。
目星をつけた村を目指すため協力者を探すも、あっさり騙されお金を取られたり、早速アフリカ大陸の洗礼(?)を受けることになり、釣り場に着く前から心身ともに疲れ果てました。
第一次ムベンガチャレンジは、まずは陸路目的の村を目指す手段を確保したものの、悪路続きで車はオーバーヒートやスタックを繰り返し。
首都を出てから24時間以上、到着した中継地の村では、その後の行程のため船を借りようにも、あっさり予算オーバー。
釣りは出来ても最大3日、しかしここは“アフリカの中のアフリカ”、コンゴです。
お約束のように、現地協力者が言い出した。
「ガソリン、村にないわ。」
それがどうしたらこうつながるのか?
「バイク壊れたから修理代くれ!」
……結局、1日目を無駄にするハメに。
2日目、ようやく出発し、目的の村に到着。
やっっっっっと釣り開始!
シゲくん(菅野テスター)に何度かアタリがあるもフックアウト。
僕はいつアタリが来るかな……なんて考えてた夕方。
「バッコーン!」という音が聞こえ、「え?」と驚く暇もなくリールから見た事ない勢いで糸が
出て行く。
反射的にアワセるも超激流に乗られ、PE10号がラインブレイク……。
その後は、ひたすら無を貫き通すコンゴ川。
最終日の3日目も、アタリすらなかった。
帰路は川の流れに任せて約8時間、首都へと流れ降るしか無かった……。
それから約1週間。
嘔吐と下痢でダウン。
お見苦しいので写真は載せませんが、尻には原因不明のアザが浮かび、満身創痍。
この1週間を簡潔に、イメージとしてまとめるなら、
賄賂→賄賂→“監獄”→飢餓→小魚釣り→賄賂 →飢餓→“監獄”→嘔吐&下痢→“監獄”→飢餓→小魚すら釣れない→“監獄”
くらい色々ありまして……ひたすらブルハーツを聴いてました。
“監獄”とは首都近郊で泊まっていた宗教施設的な激安宿なのですが、窓も1つ、全てが汚くて、シゲくん(菅野テスター)どちらとも無く“監獄”と呼び始めました。
“獄中”、薄暗い中でムベンガへの想いを煮詰めながら仕掛け作り……。
アフリカ西部は、フランス語の文化圏。
フランスパンだけはやたら安く、とはいえ硬いダンボールのようなソレをかじりながら、できる限り資金を使わないように体制を整える日々。
首都近郊でもやるだけやってみましたが、ムベンガにはダメ。
小魚釣りが、せめてもの癒し。
そんなこんなで約1週間、なんとか、第二次ムベンガチャレンジの体制を整えた!
今一度、あの流芯へ!!
今回は木をくり抜いただけの丸太船を雇い、丸1日かけて目的の村に到着。
1度台風みたいに天気が荒れ、海の様に波立ち、転覆しかけて死にそうになりました(僕は泳げません)。
周囲が砂漠のような荒野のため昼夜の寒暖差が激しく、夜は寒すぎて眠れない。
釣りができる状態になるまでで疲れ果ててしまうコンゴ川。
ようやく、本当にようやく、釣りを再開。
今回も変わらずエサ釣りは「MX-∞」がメインで、アタリを待ってる間に「MX-7」でルアーを投げました。
そしてついに、ついに手にしたムベンガ!
「ああぁぁ全部どうでもいいけど全部最高だ!」って思いました。
村に帰るとお祭り騒ぎ、ムベンガの身を村長が切り分けるも「俺の分無い!!」ってキレてたのが印象的でした。
嬉しかった。
けどでも、まだまだ満足できない。
最初にPE10号をブチ切っていった魚を思い出してしまう……。
次の日もサイズは少し落ちたけど、1匹。
こんなカッコイイ魚は他にいないと思いました。
そしてこの魚を最後に、僕らの旅は終わりました。
ひたすらトラブル続きのコンゴ旅でしたが、僕は3年経った現在も、コンゴ川に帰る日を想いながら日々生活しています。
「MX-∞」については、日本ではブッコミ釣りだけでなく、雷魚のフロッグゲームで使用することもあります。
フルカーボン設計なのでパワー感に対して異様に軽いため、ルアーフィッシングでも快適に使えます。
ブッコミ釣り「だけ」なら沖釣り竿のようなグラスロッドで必要充分ですが、色々できた方がコスパが高く、僕のような若者にはありがたい。
言うまでも無くパワーは折り紙つき、でありながらマルチピースで携行性も抜群。
世界の釣り、怪魚が、“イメージ”じゃない。
実際に僕が海外で使って、信頼できるロッドが、「Dear Monster MX-∞」です。