いるか、いないかが知りたくて。“北限の雷魚”釣査、「HT-7/8」で冷帯湿地帯を行く。

こんにちは、北海道の竹内です。

特に残暑が長く残る今年も、夏はいつも短いものですね。

渓流トラウトをメインターゲットとしていますが、雷魚釣り歴のまだまだ浅い私でも、高温が続く良い条件下、中毒性の強いこの雷魚釣りに対して今年も力が入っている状態です。


踏み入ったことのない沼地がまだまだ多い状況なので雷魚の生息の有無を把握する為、カバーが濃くなりすぎる前に、シーズン開幕前からHUNTERSの「HT-7/8」を片手に足を運んでみました。

太糸を使う雷魚釣りにはベイトタックルが理に叶っていますが、周年スピニングタックルが基準の自分にとって、曲がって飛ばすブランク特性のハンターズは、バックスペースが限られた北海道のフィールド(後述)でもキャストがしやすく、とても重宝しています。

サクッとサイズ狙える有力ポイントでの立ち回りも好きですが、まずは道内に数多く点在する沼地のどこの沼に雷魚がいるのかいないのか。

気温が高く条件の良いことを利用し、納得がいくまでネチネチ調査釣行に重点を置くことができました。

とは言いつつ、沼一つ調査してみても、北海道特有とも言える人より自然が勝る環境条件、手がつけられない程の生い茂る草木で、「釣り」に到達するまで四苦八苦です。

キャストスペースを確保するため鉈でヤチブキをはらいながらの釣行になりました。


効率の悪さも身に染みつつ、そんな思いをしてでも振り絞るかのように釣り上げた雷魚はサイズ関係なく嬉しいものです。

ですが苦労の度合いや達成感は別として、雷魚がいるか、いないか。

そこを明確にすることを重要としています。

使用するメインフロッグは「BATRA-X」(カップテール無し、バーブ潰し済み)と、「Arapaima」(アラパイマ)の2種を好んで使っています。

主にカバー状態や必要飛距離に応じて使い分けを行います。

その他に「BATRA-X」はその最小のシルエットな為に、特にカバーの薄い初夏にかけて、雷魚がスレ始め喰い渋るシーズン後半戦など極力アクションを小さく操作したい場合に有効だと感じます。

BATRA-X」や「Batrachus」(バトラクス)などと比べて、Arapaima」は細長形状の為、ウエイトを乗せた際に水面下でも雷魚がフロッグ存在に気づきやすく、かつ、見失いにくく、ミスバイトを減らし、しっかり食わせることができると感じます。

カバーが濃くなるハイシーズンは「Arapaima」の出番がとても多かったです。


HT-7/8」は、状況に応じて可変レングスさせて使いました

飛距離を稼ぎたい場合は8フィートのロングモード。

遠投先でも目視でフロッグが確認しやすいよう、「Batrachus」より一回り大きい「Giant Batrachus」を選択し、キャッチに繋げました。


今シーズンの沼地での調査ではまだ調査できずの場所を残した半面、今後、雷魚釣りをもっと楽しくなるような煮詰めた開拓ができました。

またホームグラウンドでの釣果では、今年はかなりカバー等の条件も良かったこともあり、少ない釣行でサイズを別とし多くヒットさせることができました。

70cmから80cmまでの個体を短時間でバンバンヒットできた最高な活性日和に当たったことも……たまにはご褒美ですね。


今年の夏は雷魚に魅せられていつの間にか夏が終わってしまいましたので、来シーズンの夏はトラウトにも力を注ぐ予定です。

それでは!

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北海道地方在住。26歳で脳梗塞で意識を失い、リハビリを兼ねて釣りをする日々を送る。その過程で底知れぬ北海道の豊かさに魅了され、回復後の現在も暇さえあればフィールドに足を運ぶ。 河川でのトラウト釣りを軸に、同一河川に通い込むよりは、未だ踏み入れた事の無いエリアを探索し続けるスタイル。モンスターキスの存在を知って以降、釣りの幅が拡大し、海でのトラウト釣りや、ライギョ釣りにも注力しはじめた。大地に深々と根ざした釣師を目指し、日々修行の毎日。趣味はキャンプ、山菜採り、テレマークスキー。